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放課後の波止場からダイブができた最後の世代の話

今も出来るのかなー。わからんけど。軽トラの荷台に乗って公道走ってたのも最後の世代なんじゃないかと思ってる。最近とんと目にしなくなった。

海近ど田舎出身の私。部活も引退した高3の夏は、放課後に近くの海に行って、漁港湾内の波止場から飛び込んで遊んでいました。泳げないけど。笑

近くの繁みで体操服ないしは水着に着替えて、制服も学バンもその辺に放り投げて、もちろんライフジャケットなんて無しでダイブ。潮の満ち引きにもよるけど記憶では2,3メートルくらいはあった。ダイブ。

ドバシャーンと落ちて、水中から見上げた景色は格別。何メートル沈んでるのかわからなくて、水面がはるか遠くに見えて、キラッキラして揺らめいている。美しいような怖いような。
見惚れてしまいそうになるけど、そうすると死んじゃうので急いで浮上。たった十数秒ほどのその景色が大好きでした。

漁港なので、当たり前だけど船がある。船を陸に繋ぐためのロープが水面のあちこちに垂れていて、それを掴んで休憩。釣り人が道具を洗ったり海水を汲んだりできる階段から波止場に上がって、またダイブ。
たまに漁船や遊覧船が帰ってくると、私たちは海に飛び込んで手を振った。(やっぱり危ないよね。今はもう出来ないかも!笑)

勉強して、海行って飛び込んで泳いで、シャワーも浴びないまま塩っ気そのまま帰っていたあの青春時代は、当時憧れていた”放課後マック”よりも数億倍イカしてるな、と、今では思う。



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田中 或
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