マガジンのカバー画像

臨床1年目の教科書

194
リハカレスタッフによる、新人さん向けのマガジンです。
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

三角筋(後部線維)の触診

前回、前々回と中部線維・前部線維の触診について整理しました。三角筋は表層にあるため他と比べて触診がしやすい筋です。ぜひ臨床で実践していただきたいですね。 さて、今回は三角筋後部線維の触診を整理していきましょう。 三角筋後部線維はどのような時に働くのでしょうか? 1 触れることの臨床意義作用として肩関節を伸展させる筋であり、強力な回転モーメントを与える重要な筋です。 (引用:visible body 2021) また、前回の時にもご説明した通り、三角筋は内外旋にも作用しま

三角筋(前部線維)の触診

前回から肩甲上腕関節に関連する筋の触診を整理しています。前回までの内容がまだ読んでいない方はこちらから臨床1年目の教科書。 今回は、前回の続きの三角筋の触診方法について整理していきましょう。 三角筋は前回の説明の通り、肩甲上腕関節に強力なモーメントを生じる筋です。そのため、動作を見る際には必ずチェックしておきたいですね。 1 触れることの臨床意義作用として肩関節を屈曲させる筋であり、強力な回転モーメントを与える重要な筋です。 (引用:visible body 2021)

三角筋(中部線維)の触診

前回まで肩甲骨の安定性と運動性を担当している筋の触診について整理していきました。どうだったでしょう?肩甲骨を評価する時に視点が増えたのではないでしょうか? 次は、肩甲上腕関節の可動性と運動性について整理していきましょう。今回のテーマは三角筋(中部線維)です。 1 触れることの臨床意義作用として肩関節を外転させる筋であり、強力な回転モーメントを与える重要な筋です。 (引用:visible body 2021) また、三角筋が十分機能するためには、深部にある腱板筋群による上

前鋸筋の触診

前回までに肩甲骨を下方回旋させる、菱形筋・肩甲挙筋・小胸筋の整理をしてきました。肩甲上腕リズムが崩れてしまっている時には必ず確認しておきたいポイントでしたね。 今回は、肩甲上腕リズムの繋がりで、肩甲骨を上方回旋させる前鋸筋に注目して整理していきましょう。 前鋸筋は臨床でも評価・アプローチをすることが非常に多いと思います。ぜひ、触診もできるようになっておきたいですね。 1 触れることの臨床意義作用として肩甲骨を外転に関わる唯一の筋です。そのほかに、僧帽筋と協働して肩甲骨を上方