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亀倉雄策 TOKYOオリンピック

擦った揉んだあったTOKYOオリンピックがついに開幕した。

隈研吾が設計した新国立競技場。人が少なくても賑わって見える工夫を施したモザイク状の観客席。皮肉にも誰一人いなくなってしまった。
よく見れば0のロゴと0の天井。
ZEROから歩き出そう。

そんな話はさておき、自分の中のオリンピックといえば選手や競技ではなく、亀倉雄策が手掛けた1964年TOKYOオリンピックのポスターである。
日の丸と五輪マークで構成されたモダンデザインの極み。
締め切りを忘れて誰よりも取りかかりが遅かった当時の制作エピソードを聞き、逆に手数をかけずに単純明快さで潔く挑んだことが功を奏した。

2021年の現在までこれを超えるグラフィックデザインに未だ出会ったことがない。
あの佐野研二郎もこのデザインの呪縛から逃れられなかった。

あれから57年、14回連続金メダル獲得中だ。