一見、背反に見える両立できること
何かの意見や、要素などについて、一見イメージでは背反に見えるものの中には、良く考えてみると矛盾無く両立出来るものもあります。
分かりやすい例で言うと、誰かが「お金では幸せは買えない」と言ったとして、それに対する意見として「お金が無ければ手に入らない幸せもある」と返したとします。
確かに文字通りの意味で言うと、前者は「お金では幸せは(全く)買えない」と言う意味に取れるので、その否定になる例として「お金が無ければ手に入らない幸せもある」と言う事実を出すのは理に適っています。
しかし、実際に言う人の意図としては「お金では(すべての種類の)幸せは買えない」と言う事でしょう。
分かりやすく言い替えると「お金では買えない種類の幸せがある」と言う意味です。
そうだとすれば、「お金が無ければ手に入らない幸せもある」と返されたとしても、そこに矛盾は起きません。
つまり、「幸せの中にはお金が無ければ手に入らないものもあれば、お金があっても変えない種類のものもある」と言う両立が可能だからです。
このように文字そのものの意味として受け取るだけでなく、「その言葉で本当に表現したい内容は何なのか?」を考えることで、相反する対立構造から、両立する相互理解に繋がるのではないか、と考えます。
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