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イギリスの自然が教えてくれたこと

イギリスは本当に緑が多い。

例えば住宅街。家の敷地内には、たくさんの植物が植えられてる。結構巨大な木も多くて、枝が塀から歩道に飛び出ちゃってる(危ない)。

それと公園。日本の公園と違って、土よりも芝の面積が圧倒的に多い(そもそも公園自体が広大)。

中でも私が驚いたのが、街や住宅地をちょっと離れると、まっさらな緑の平地が広がっていること。道路沿いには、これまた巨大な木がたくさん植えられているのだけど、狭い道をバスが通る時なんかは、2階の窓に枝が激しくぶつかる(枝をよく観察できるので楽しい)。

そんな緑に囲まれた生活は、私にはとっても懐かしかった。

小さい頃、実家の庭でよく土いじりや虫の観察(という名の拷問)をして遊んだ。おばあちゃんと花の植え替えをした。家から少し車を走らせると山へ行けるので、休日よく家族で遊びに行った。

成長していくにつれて、そういう自然に触れる機会は無くなっていった。大学に入ってから、パソコンを使う時間がずいぶん長くなった。学校の課題のために、朝から晩まで画面と睨めっこしている日もよくあった。

イギリスに来て、自然に囲まれた生活の中で、少しずつ気づいたこと。自分がいかにデジタルな世界で生きていたかということ。デジタルなものが私の思考を変えてしまっていたこと。忘れていた人間としての感覚を、自然が思い出させてくれること。

帰国後は、企業でUIデザイナーとして働くことが決まっていた。ほぼ1日中PC作業して過ごすだろう。この道を進んで、本当に良いのかな。そう考えるようになった。

結局、そのまま流れるように就職し、今年で4年目になる。

今もまだ、心の中で葛藤している。

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