東京にも、あるあるはある。

いきなり余談ですが、タイトルに「ある」が多すぎて、「ある」を書きすぎていないか何度も数えてしまいました。

今日は東京都出身者が抱える切なさ(きっと私だけではないと思っています)と、私が思う東京あるあるについて語ってみたいと思います。

「東京都」だって47都道府県の1つだ!

私は「秘密のケンミンショー」などの「県民性」を取り扱う番組が大好きです。
私が行ったことのない地域では、こんな文化があるんだ、こんな風土があるんだ…、と想像してワクワクします。
(バラエティー番組なのでやや誇張して取り扱っている可能性があることも知っていますが)
ただ、いつもそのような番組を見ていると、同時にこうも思います。

なんで東京は扱ってくれないんだろう…

プロフィール記事でも書きましたが、私は東京都出身です。
(ちなみに23区の西部地区の出身です。)
夫(福岡県出身)曰く、東京は全国色々なところから人が集まって来るし、いろんなものが東京を標準としている部分もあるから、取り上げることがないんじゃないの?と言っていますが、そんなことはないですよ!
東京都だって、日本全国47都道府県の一部なんです!
こういう時に、東京都だけつまはじきにされるのって、悲しくありませんか?
東京都にも、他県にはない特徴はあるんです!

そんな中、インスタグラムで下記の投稿を見つけ、「おお!これは確かにそうだ!」と思う点や、「地域差かな」と思う点があったので、この記事をもとに、東京あるあるについて考えていきたいと思います。
少しでも東京が、特徴あるところだって知ってもらえますように…

※東京都は地区によってもだいぶ文化や雰囲気が違いますので、今回は23区西部の一地区の人間の意見と思って、見て頂ければと思います。

インスタ記事から見る「東京あるある」

■スカイツリーは登るものではなく見るもの
■東京タワーにすら行ったことない人もいる
スカイツリーに関しては、確かにそうかも。
というか、スカイツリーができたときは既に東京を離れていたので、登る機会がなかったという方が正しいかも…
東京タワーについては、東京のどこに住んでいるかによっても全然違うと思います。
私は幼い頃に何度も行きましたし、大学生や他県に引っ越した今でも時々行くくらいです。
個人的には東京タワーは「東京のシンボル」と思っています。

■実は観光名所にそれほど詳しくはない
住んでいる地域が観光地の人以外はそうだと思います。
私の持論ですが、東京ってそこそこ栄えている街(例:新宿、吉祥寺、下北沢、調布、立川、町田等々)が点在していて、その栄えている街を中心に生活圏が完結している気がします。
なので自分の住んでいる・勤めている地域には詳しいけど、その他の地域にはあまり詳しくない、というのはよくある気がします。
(もちろん遊びに行くために時々は遠出しますが。)
ちなみに私の学生の頃は、池袋や渋谷、お台場の方とかは行くことがなかったので、全く詳しくなかったですね…

■車以外の移動手段が豊富なため車を運転できる人が少ない
これも東京のどこに住んでいるかで全く違うと思います。
私の出身地域は確かに電車やバスが発達しているので、車がなくても生活できますが(実際に私の実家には車がない)、一部の多摩地区の方は車がないと厳しいと思います。
ただ、他県に比べれば免許所有率は低いかもしれません…
(駐車場が高くて、車持っているだけで相当出費になるので…)

■帰る田舎がある地方出身者を羨ましく思う瞬間
■方言に憧れる

これは激しく同意。
私は母が新潟出身なので遊びに行く田舎がありましたが(ちなみに父は東京出身)、長期休暇のときに「〇〇行ってきたんだー」という話を聞くと羨ましかったですね。
方言もそう。
誰が決めたか知りませんが、東京方面の言葉を「標準語」としたもんだから、今自分が話している言葉は特徴がない言葉だと思ってしまうんですよね。
そういう点で方言は個性があって羨ましいです…
東京といえば、下町のべらんめえ口調のイメージがあるかもしれませんが、私が暮らした23区の西部地区ではまず耳にすることはありません。
夫は今でも家では博多弁ですが、本当に羨ましいです…

■いうほど芸能人には遭遇しない
これも住んでる・働いている地域によりますね。
芸能人が多く住んでいる地区に住んでると、遭遇率が上がると思います。
(実際にその地区に住んでる人と話してると、「この前〇〇と会ったのよー」等々よく聞きます。)
母からも、働いていたお店(とある駅ビルにある店舗)の前を誰それが通った等々聞くので。
私はと言うと、大学生のときに新宿で用事があり、偶然アルタ前にいた時、恐らく「いいとも」入りの松下奈緒さんを見かけたことがあります。
その時に「あ、ここ東京なんだ」と思いましたが、残念なことにそれ以外では芸能人に会ったことはありません。

■23区全てを覚えているかと言うとそうでもない
これはその通り。
私も以前、何回かやったことありますが、大体あと5個前後くらいのところで止まります。
ただ、出身県の市町村を全部言える人ってどのくらいいるんでしょうか…

■東京出身だと全員が都会人だと思われがち
まさしくそうですよね。
もはや九州にいる夫の親戚に至っては、私達夫婦が東京に住んでると思ってるくらい。
(東京には近いが、紛れもなく他県在住)
恐らく他県の方々が都会と思う部分はほんの一区域で、実は住宅街が多かったり、山村部もあります。
なので、今の職場に就職して「都会人だね!」と言われることもありますが、実はそんなことはありません。
私の出身地域は住宅街なのですが、雰囲気だけで言えば他県のベッドタウンや住宅街とそんなに変わりません。
「都会人」と言われるたび、実情を知っているだけに恥ずかしくなります。

他県に引っ越した私が感じる「東京あるある」

とここまで書いておきながら、「これってもしかして、東京あるあるなのかな…」と私が気付いたことがいくつかあるので、合わせて書いてみたいと思います。

■ピーポくんは全国区だと思ってた。
ピーポくんは「警視庁の公式キャラクター」のため、東京にしかいません。

「ピーポくんのプロフィール(警視庁HP)」

言われてみて、初めてこの県に引っ越してきてピーポくんを見かけないことに気付きました。
よく他県出身の方が地元から離れた時に、「これって地元にしかなかったんだ」と気付く事柄ってあると思うのですが、私はまさしくこれでした。

■山がないのは当たり前と思っていた
■ビル群を見ると懐かしくなる
これは東京都の中でも一部の地域の人だけかもしれませんが、今の県に引っ越してきて真っ先に驚いたのが、山がある、と言うこと。
この県に来て、初めての一人暮らしでマンションを借りたのですが、玄関のドアを開けるたび、遠くに山が見えることが衝撃的でした。
(すぐに慣れてしまいましたが)
職場でその話をしたときはとても驚かれましたが、さらに驚かれたのが「ビル群を見ると懐かしくなる」ということ。
東京は地域にもよりますが、とにかく背が高いビルが多い。
幼い頃、親に連れられて新宿西口辺り(オフィス街)に行くことが、よくありました。
(なぜよく行っていたのかは忘れましたが、高層ビルの上の階に行き、ガラス越しに下の景色を見るのが好きだったのを覚えています。)
だからでしょうか、ビル群の間を歩いていると今でも懐かしく感じるんですよね。
幼い頃の影響もあるので、私だけかもしれませんが…
(ちなみに新宿にある東京都庁は、穴場観光スポットと思っています。
都内はお金がかかるスポットが多い中、無料で展望台へ行けて、新宿の街が一望できます。)

■時刻表を調べずに電車・バスに乗る
これはこっちに引っ越して、一番苦労しました。
実家にいる時は、長距離移動の時はさすがに調べましたが、行き慣れた場所や、数駅先くらいであれば時刻表を調べるなんてことはありませんでした。
その感覚で大学4年生の時、今の職場に職場見学をするとき、あわや大遅刻しそうになりました。
都内でも地域によっては電車・バスの本数が少ない地域もあるので、東京都全域に言えることではありませんが、先ほども書いた通り、私の出身地域は公共交通機関が発達しているので、時刻表を調べることは殆どありませんでした。
(夫に聞いたら、どうやら福岡県もバスが発達しているので、「あんまり調べたことないなー」と言っていました。)

■東京にも方言がある、という喜び
東京も日本の一地域なので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが。
学生時代、JRの車内ディスプレイで方言クイズをやっていたのを見かけたのですが、なんと東京にも方言がありました!

「かたす」

という言葉が東京の方言と知った時の狂喜乱舞さよ!
ちなみに「かたす」は片付けるという意味です。
普段話す言葉が、何の特徴もない「標準語」と片付けられていたところに個性が生まれたと思ってとっても嬉しかったです。
(そう言われてみれば、夫は最初「かたす」の意味が分かっていなさそうだった…)

■数か月~数年行かなかっただけで、駅構内で迷子になる
私はJR沿線の高校に通学していたのですが、大学進学後に母校の最寄り駅へ行った時に迷子になりました。
ターミナル駅等、大きい駅はしょっちゅう至る所で工事をしているのでわかるのですが、駅ビルも含め、小さい駅でも大規模工事がよく行われています。
今の県に引っ越してきて10年近くなりますが、今ではもはや実家近くの駅ですら迷う始末…
東京は日々変化し続けていますね…。

■(番外編)ひよこが福岡銘菓でもあることを知らなかった…
夫から初めてそのことを聞かされた時、一体何を言っているんだろう、と思いましたが、ひよこは福岡発祥なんですね。
私たちの結婚式では、「福岡と東京が生んだ奇跡の銘菓」と言うことで、余興の景品としてひよこを配ったのですが、九州の親戚に「ひよこって東京にもあるんやね。」と言われた衝撃はいまでも忘れません。
(ですので、ネタ以外で福岡の方に東京土産としてひよこを買っていくのは止めましょう。どうしてもの方は、せめて東京駅限定のものにしましょう。)

「東京都」は特徴ある街

ということで、今回は私なりに「東京あるある」を考えてみました。
きっと、「そうそうわかる!」という考えの人もいれば、「いやそんなことない。東京でくくらないでくれ!」という考えの人もいると思います。
あくまでも私見の入った「東京あるある」なので、「そんなこともあるのね。」くらいの軽い気持ちで楽しんでもらえたらと思います。

自分の出身県を誇らしく思う人もいると思いますが、それは東京出身の私も変わりません。
東京都はいろんな地域があり、23区それぞれに特徴があって、多摩地区と呼ばれる26市3町1村(島嶼部除く)もそれぞれに特徴があります。
東京のガイドブックでは、山手線沿線や下町地域、臨海部に記事が集中しているので、是非それ以外の色んな東京の姿も機会があれば見てほしいな、と思います。

この記事を見て、「あ、東京ってそういうところなんだね!」と新たな気付きを得るきっかけになれば幸いです。

もしくは「こういう『東京あるある』もあるよ」という意見があれば、教えて頂ければ嬉しいです。


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