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2022年 第26節 アビスパ福岡vs川崎フロンターレ レビュー


試合内容




1-4、さらに退場者を出しての完敗となった川崎フロンターレ戦。この試合に関するポイントは4つあった。
1つ目は、フロンターレ最大の武器であるマルシーニョを抑えられるか。そのタスクを託されたのは湯澤だったが、個の問題だけではないとはいえハットトリックを記録されてしまった。
それでも先制されたのち1度は同点に追いついたのだが、2つ目のポイントは前半を1-1で終えられなかったこと。最後は事故のような失点ではあったが、耐えきれなかったことが後半の展開に大きな影響を与えた。
3つ目は、ドウグラス・グローリが退場となったこと。PKについては批判をする気はないが、退場については主審はあまりにコミュニケーション不足ではなかったか。積極的に会話をすることでフラストレーションの芽を摘むことに長けた審判と、あまりに対照的に感じた。
そして最後に、コロナ明けの選手たちのコンディション問題。これは仕方のないことだが、メンバー入りした選手のなかにベストから遠い選手が複数いる状態だ。厳しい懐事情がよくわかる。終盤戦に向けて難しい試合が続くことになるだろうが、どんな形であれ勝ち点を拾っていくことが求められる。


採点(及第点5.5)、寸評

GK 31 村上昌謙 5.0
4失点ではこの評価になるのもやむなし。好セーブもあったが。

DF 36 柳 貴博 5.5
積極的な攻撃参加から、ピンポイントクロスでこの試合唯一の得点をアシスト。ただ、守備面では悔しい4失点。

DF 33 ドウグラス・グローリ 4.0
フィードの精度の無さを突かれ、何より不運とはいえレッドカードで退場に。

DF  5 宮 大樹 5.0
0-0の時間を長くしたい試合だったが、先制点の場面では志知との間を突かれた。フィードも本来の精度ではなかった。

DF  2 湯澤聖人 4.5 (75分OUT)
今日のキーマンだったが、マルシーニョを抑えられず。悔やまれる試合となった。

DF 13 志知孝明 5.0 (83分OUT)
積極的な攻撃参加は良かったが、家長らを自由にしてしまう場面も。

MF  6 前 寛之 5.5
シュート数からもこの試合への気迫が分かる。ただ、周囲と連携してもう少し中央の自由を奪いたかった。

MF 10 城後 寿 5.0 (45分OUT)
ユーティリティさを存分に発揮し、貴重な戦力となっている。しかしこの試合では目立つ場面は少なく、前半のみの出場に。

MF 35 平塚悠知 5.0 
前半は左足から精度の高いフィードをバシバシ通した。だがチームの停滞とともに尻すぼみに。

FW 11 山岸祐也 6.0 (56分OUT) 
柳のクロスに左足を合わせ、一時同点となる得点を生み出した。それでも本来の出来ではないように見えた。

FW 17 ルキアン 5.5 (75分OUT)
攻撃に守備に、積極的に関与。ただし最後の局面で仕事はできず。

途中出場

FW 45 ジョン・マリ 5.0 (45分IN)
惜しいシュートを放ったが、得点ならず。10人になってからは、運動量の少なさが仇に。

FW  9 フアンマ・デルガド 5.0 (56分IN)
良い守備を見せる場面もあったが、数的不利もあって望んだような仕事はほぼできず。

MF 14 ジョルディ・クルークス 5.0 (75分IN)
懸命にチャンスを構築しようとしたが、投入された時点ですでに10人となっており、真の良さを出すのは難しい状況だった。

DF 29 前嶋洋太 5.5 (75分IN)
数的不利のなか数少ない突破口となったが、クロスの精度を欠いた。プレーのキレも今ひとつ。

DF 22 輪湖直樹 採点なし (83分IN)

監督  長谷部茂利 5.0
難しいチーム事情のなか、勝ち点3を目指したが結果は完敗。選手の多くが流行り病に感染した影響は否定のしようがなく、リーグにおいては残留に導ければ言うことなし。

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