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お土産は新たな課題と勝ち点1【第4節 アビスパ福岡vs鹿島アントラーズ レビュー】

試合内容


前半、ボールを支配していたのは鹿島アントラーズだが、自分たちの流れで進められていたのはアビスパ福岡だった。アントラーズの強力3トップ、知念慶、藤井智也、鈴木優磨を今季もっとも抑え込んだ45分だろう。
後半8分には佐野海舟が退場となり、有利な状況となった、はずだった。
ところが割り切って10人全員がギアを上げたアントラーズに対し、大きく変えられなかったアビスパは押し込まれることに。交代のカードを切ってもなお、アントラーズペースは変えられなかった。
最終盤は危機的状況だったが、土居の決定的なシュートは古巣相手となったDF奈良竜樹が顔面ブロック。
失点は許さず、戦術的な柔軟性という課題を抱えつつも勝ち点1を福岡に持ち帰ることに成功した。




採点(及第点5.5)、寸評

GK  1 永石拓海 6.0
シュートをキャッチしてくれる安心感、ハイボールへの安定感は素晴らしい。ただ、もう少し守備範囲が広くてもよいのでは。

DF  2 湯澤聖人 7.0
攻撃参加の機会はやや少なかったが、守備は抜群。自分の距離感でアントラーズの好調・藤井と対峙し続け完封。逆サイドへ追いやった。

DF 33 ドウグラス・グローリ 6.5 (62分OUT)
空中戦の強さはもちろん、前半にはお手本のような完璧なタックルを披露。ただ、イエローカードをもらったことで早めの交代となった。

DF  3 奈良竜樹 7.0 MOM
本当に頼れるキャプテン。90分を通して負けず、さらに終盤には土居のミドルシュートに頭を投げ出し無失点に抑えた。

DF  5 宮 大樹 6.5
身体を張った守備はもちろん、ビルドアップや攻撃に多く関与。CBでありながら、10km以上の走行距離を記録した事実がそれを物語る。

DF 16 小田逸稀 7.0 (79分OUT)
ゴールキックの目的地となるなど、攻守に空中戦の強さを発揮。効果的な攻撃参加は多くなかったが、同サイドの制空権は彼のものだった。

MF 40 中村 駿 6.5 
アントラーズが10人となったあと、最終ラインに指示を出すなどサッカーIQの高さを発揮。ただ、結果として押し込まれ続ける状況は変えられず。

MF  6 前 寛之 6.5 
前半は中盤での強度含め、相手を上回る。ただし、佐野の退場後はアントラーズの勢いを抑えられず。

MF  7 金森健志 6.0 (62分OUT)
古巣相手に、序盤から全力。ハツラツとしたプレーは良かったが、得点に絡むことはできず。イエローカードもあり、早めの交代に。

FW 11 山岸祐也 6.5 
前半17分、ルキアンの落としを受けこの試合最大の決定機到来。しかしキレイに合わせられず。後半には突破から佐野を退場に追い込む。

FW 17 ルキアン 6.5 (82分OUT)
攻守によく走り、スプリント回数でチーム最多を記録。特に前半は空中戦に何度も勝ち、山岸に決定的な落としをみせた。

途中出場

DF 20 三國ケネディエブス 6.0 (62分IN)
着実に成長を続ける注目株。安定感が増し、グローリの代わりとしてもあまり見劣りしなくなってきた。

FW 27 佐藤凌我 5.5 (62分IN)
守備をサボらず、献身的。ただし、チャンスに絡む機会もあまりなし。周囲との連携でゴール前に入りたいところだが。

DF 29 前嶋洋太 5.5 (79分IN)
守備を繰り返しながら、機を見た上がりからクロスを上げた。ただ、精度を欠く。

MF 40 田中達也 5.5 (79分OUT)
何度か左サイドを駆け上がり、クロスを供給。昨年から引き続き、課題は精度。

FW 18 ウェリントン 採点なし (82分OUT)

監督  長谷部茂利 6.0
前半はボールは保持しないもののアントラーズを上回る。ただし、11対10になってからの戦い方には課題。

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