2022年第13節 アビスパ福岡vs川崎フロンターレ レビュー、アビスパ側の採点・寸評
試合内容
前半はゲームプラン通りに進んだ。2トップがパスコースを制限。特に谷口に対しては山岸がタイトに寄せることで車屋にボールを持たせ、縦パスを狙ったところからカウンターに繋げようとした。高い位置からのプレスも織り交ぜ、14分にはミスを誘いチャンスに。
ところが後半10分にスローインから遠野に決められると、後半14分にはコーナーキックから車屋に決められ0-2。決定機が0ではなかったが、効果的な反撃をみせられずそのまま敗戦となった。
ゲームプランが崩れるとそこから打開する策がないことは大きな課題であり、また以前にも書いた、相手のスローインをあっさり受けさせてしまう悪癖から崩れてしまったことは悔やまれる。
欧州ではクラブによってはスローイン専門のコーチが存在する。長谷部監督となって3年目でも解消できておらず、これだけ改善できないのであれば検討してもよいのではないか。
採点(及第点5.5)、寸評
GK 31 村上昌謙 6.0
ヘディングを防いだ前半32分、飛び出して防いだ前半42分の動きは見事。失点の場面はノーチャンス。
DF 29 前嶋洋太 6.0
この試合はこちらのサイドが肝となった。ボールを持たれたことで攻撃参加は多くなかったが、マルシーニョを自由にはせず。課題は球際の強さ。
DF 3 奈良竜樹 5.5
危険な形は何度も作られたが、強度ならJ屈指のグローリとのコンビで前半はしのいだ。しかし2失点目は車屋に付けず。67分の絶好機はキーパーを褒めるべきか。
DF 33 ドウグラス・グローリ 5.5
守備のタイトさはさすがだが、唯一先制点の場面ではダミアンを自由にさせすぎた。やや足元の技術に不安を覚える場面も。
DF 13 志知孝明 5.5
ボールを持ってからのアイデアがやや不足。元々攻撃的なポジションの選手なだけに、もう少し攻撃にも良さを発揮したい。
MF 40 中村 駿 5.5 (86分OUT)
目立つ存在ではないが、気の利くプレーヤー。失点後は周囲のスペースが広がってしまい、埋めるのが難しくなった。
MF 6 前 寛之 6.0
守備面はもちろん、味方の飛び出しに積極的にパスを送った。やはり少しモノが違う。77分のミスも自分で処理した。
MF 14 ジョルディ・クルークス 5.5 (71分OUT)
14分のビッグチャンスはトラップさえ上手くいけば…。その後も守から攻への切り替え速く狙い好機には絡んだが、左足を自由にさせてもらえず。
MF 19 田邉草民 5.5 (71分OUT)
目を引く技術があるわけではないが、攻守に貢献でき「サッカーが上手い」選手。もう少し攻撃時に存在感を示したかったが。
FW 9 フアンマ・デルガド 5.5 (45分OUT)
得点に絡みたいという思いも強いだろう。それでも自陣に戻ることをいとわず、前半のゲームプラン遂行に大きく貢献した。
FW 11 山岸祐也 5.5 (86分OUT)
前半はプレスのスイッチ役に。スプリントを繰り返した影響で、後半はやや疲労感を感じさせた。
途中出場
FW 17 ルキアン 5.0 (45分IN)
45分間の出場も、存在感を示せず。まずは守備のコース取りを正確にし、欲しいボールが来ないのであればもっと要求すべきだ。
MF 7 金森健志 5.5 (71分IN)
ビハインドを何とかしようとはしたが、連動して何かをすることはできず。
MF 39 田中達也 5.0 (71分IN)
サイドで仕掛ける意識はあったが、途中出場の割に運動量が乏しい。開幕直後ほどの気迫を感じられなかったことは残念。
MF 25 北島祐二 採点なし (86分IN)
中央での起用。危険なパスミスもあったが、様々な位置で貢献できるという評価をポジティブに捉えたい。
DF 2 湯澤聖人 採点なし (86分IN)
積極的に仕掛けCKを獲得。連戦になると確実に出番が増えるだろう。
監督 長谷部茂利 5.0
前半はゲームプラン通りに推移。しかし一度崩れると、修正することはできなかった。スローインの修正は急務。
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