眠れる幸せ

最近「1年前の今頃はひどかったなあ」とよく振り返ってしまう。

私の1年前というと、うつになって引きこもり、
ずっと実家のベットで横になっていた。

貯金もなくなり、やることは猫と遊ぶか、ゼルダをするか。

家から出ず、ただぼーっと息をしていた。

週末は、当時一人暮らしをしていた母方の祖父の家に様子を見に行っていた。

その道中、私は母の運転の横で歌を歌う。

私が好きな歌をずっと流しているのだが、
その中の歌詞ひとつひとつに意味を感じて、
歌いながら密かに涙目になっていた。

きっと大丈夫

振り向くな、後ろには明日はないから前を向け

夢やぶれ挫ける今日も息をしてもがいている

今日だって笑う、泣いちゃう僕を隠すために笑う

寄り添ってくれる歌詞
歩み寄ってくれる歌詞
前を向かせてくれる歌詞

当時の私には、それらがグサグサと刺さっていた。

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こうして、1年前を振り返られるのは
今がとても良い方向にあるからだ。

どん底だったあの頃から、
無遅刻無欠勤で働き、ご飯を食べ、好きな空間に住めている。

不安になることも、もうほぼ無くなった。

夜はぐっすり眠れている。

朝もスッキリ起きれる。

この循環になるまでにどれだけかかったことか。

ベットに横になり、目を閉じたら眠れる。
これが出来なくてどれだけ悩んだことか。

眠ると明日が来てしまう恐怖
朝起きないといけないという緊張感

そんなに色んな感情を、しかも負の感情を毎日毎日感じていたら眠れるわけもない。

それが今は、ゆっくり眠れる。

この幸せは何にも変え難い。

あの頃の私へ、
本当によく頑張ったね。辛かったね。
誰にも理解されなくて、理解して欲しくもなくて、でも誰かに助けて欲しくて、頼りたくて、でも迷惑になることもわかってて出来なくて。

この循環が一生終わらないと思っていたけれど、
今は大丈夫だよ。

これからもゆっくり焦らず生きようね。