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よくここまで戻ってきたね。

1年くらい前の私は、社会に出たらバリバリ働いて、何かしらで1番を取って、20代で役職について…とかを考えていた。20代を無難に生きてはいけない。今、やらないといけない。辛くてもやると決めたからには最後までやり切る。そんなことを思い描いていた。

そうして鬱になった。理想と現実の差。自分がこの会社で何が出来るようになって、どのように貢献できているのかを見失った。自分の行うこと全てに自信がなくなり、びくびくしながら1日を過ごしてしまう日もあった。任された仕事をしても、これくらいしかできないのかと思われるのが怖かった。決してそんなことを思うような同僚・先輩・上司ではなかったのに。

私は少し急ぎ過ぎていたのかもしれない。自分の性格とキャリアに立っていられないほどの背伸びをしていたのかもしれない。周りの同期はみんな優秀だった。余計に自分と比べてしまった。比べても仕方ないなんて頭ではわかっているが心の中では悔しいし、なんで自分はこんなにも進歩していないんだろうと夜な夜な考えてしまっていた。

鬱になってから約半年で、心も身体も良くなってきた。この半年は地獄だった。夜は眠れず、ひどい時は2日くらい寝れない時もあった。1人で答えのない問いにひたすらマイナス思考に走り、泣きじゃくっていた。身の回りのこともろくにできず、食事も2日に1回程度。人と接することも怖くて一切の連絡を遮断。大丈夫?という声すらも怖かった。これからどうするのか、なんて考えることも出来なかった。

そして現在、アパレル関係の会社との話が進んでいる。やっぱり私は、私の目の前に手を差し伸べられる範囲に相手がいてほしい。そして私の努力次第でレベルアップができる仕事がしたい。

こんなにも未来のことを考えられるようになったのがとても嬉しい。あの時は未来と聞いただけで涙が出ていたのに。よくここまで戻ってきたね。


ひとりごと

鬱は甘えだって記事を見かけたりする。確かに甘えている部分もあるのかもしれない。自分の理想と現実を見誤って嘆いているだけかもしれない。大人なんだから少しくらい我慢しなよって。私だって鬱になれるんだったら鬱になって休みたいって思っている人もいると思う。でもね、本気で鬱になるとそんなことすらわからなくなるのも事実。我慢できるならしてる。我慢して我慢して、頑張って、でもそれでもどうしようもなくなった時に人間は「生きる」ということを放棄する。生きることなんて、息をするのと同じくらい当たり前のはずなのに。

なんで生きているんだろうとか、生きることに疑問を持たない優しい世界になったらいいな。死んだら極楽浄土に行ける?否、死んだら何もないんだよ。綺麗な朝日も見れず、散歩している猫も見れず、初恋のあの人にも会えず、幼い頃の夢も何もなくなってしまう。まずは生きないと。生きて、それから考えてみて。あなたの人生はあなたしか生きられないのだから。


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