羽生九段,王将戦の挑戦者に
将棋の8大タイトルの1つである「王将戦」の挑戦者決定リーグが終了し,羽生善治九段が6勝0敗の成績で優勝,藤井聡太王将との王将戦を戦うこととなりました。
羽生九段はこれまでに将棋の8大タイトルを合計して通算99期のタイトルを獲得しており,今回,藤井王将に勝ってタイトルを奪取すれば,通算100期となります。
この「タイトル通算99期」というのは,プロ野球でいえば王貞治選手の「通算868本塁打」,金田正一選手の「通算400勝」などに匹敵する大記録で,今後,更新されることのないだろう記録の1つです。
ちなみに,タイトル獲得数の多い棋士を並べると,
・1位:羽生善治 99期
・2位:大山康晴 80期
・3位:中原誠 64期
・4位:渡辺明 31期
・5位:谷川浩司 27期
となっており,大山康晴さん,中原誠さんはすでに引退しているので,現役棋士では渡辺明(現名人)が2位となります。ちなみに,藤井聡太王将は現在10期ですが,もし,羽生九段の記録を更新するとすれば,藤井聡太さんしかいないという現状です。
現在,将棋界,囲碁界ではAIソフトによる序盤の研究が進んでおり,若手の棋士は積極的にそれを取り入れて,今までの常識を一部覆すような手順などを指す(打つ)ようになっています。羽生さんはもう52歳になられたにもかかわらず,そのようにAI武装した若手棋士を払いのけて,今回,王将戦の挑戦者になられたことには,とても感慨深いものがあります。
厳しい戦いとなりそうですが,ぜひ,王将位を獲得し,「タイトル通算100期」の金字塔を建ててほしいものです。
さて,問題ですが,△DBFと△FCEが相似であることはすぐにわかるでしょう。念のために角度を調べると,
∠DBF=∠FCE=60°
∠DBF+∠BDF=∠DFC=∠DFE+∠CFEより
60°+∠BDF=60°+∠CFE
よって,∠BDF=∠CFE
2角が等しいので,△DBF∽△FCEです。
次に,△DBFと△FCEの相似比ですが,対応する辺の比がどこもわかっていません。しかし,
△DBFと△FCEの相似比
=(△DBFの周の長さ):(△FCEの周の長さ)
=(10+4):(10+6)
=7:8
のように,それぞれの周の長さを比べることによって求めることができます。これより,BF:CE=7:8となるので,
CE=BF×$${\dfrac{8}{7}}$$=4×$${\dfrac{8}{7}}$$=$${\dfrac{32}{7}}$$cm
です。
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