うろ覚えむかしばなし おむすびころりん

あやふや度 ★★★☆☆

むかしむかし、あるところにおじいさんがいました。
ある日、おじいさんはおむすびを持って山間部に畑仕事に出かけました。
おじいさんは午前の仕事を終え、うきうきと座り込み昼休みに入りました。
楽しみにしていたおむすびを竹の葉の包みから出すと、さっそくかぶりつこうとしますが、なんとおむすびは包みから転がりだし、斜面を転がりだしました。
おじいさんは必死でおむすびを追いかけます。
「おむすび待て待て」
しかし無情にも、おむすびは何らかの穴に転がり落ちてしまいました。小さな穴です。もうおむすびは戻りません。
おじいさんはがっかりして、穴の横に座り込みました。
座り込んでいると、穴の中から、なんとも楽し気な歌声が聞こえてきました。
「おむすびころりん、こんころりん」
おじいさんが穴を覗き込むと、ねずみ達がおじいさんのおむすびを囲んで大喜び、パーティーを始めています。
おじいさんは、そういうことでしたら…と温かい気持ちになり、立ち去ろうとしました。
その時、一匹のねずみがおじいさんに声を掛けました。
「おじいさん、おむすびをありがとう。お礼に良いものをさしあげます」
そしておじいさんは…何かとても良いもの…おそらく金銀財宝的な…をもらって帰り、幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。


昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚えのあやふやになり、混ざり合いごちゃごちゃになっています。
きちんとした話を目にしてしまう前に、うろ覚えの状態の自分の中の物語を書いておこうと思いました。
きちんとしたものを目にしてしまえば、うろ覚えの状態には戻れないのですから。

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