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【短歌一首】 しずく這ふバスの窓越し鎌倉の蒼く煙れる水無月の朝

しずく這ふ
バスの窓越し
鎌倉の
蒼く煙れる 
水無月の朝

昨日(6月28日)は日本列島各地で警戒級の大雨。
梅雨前線が活発で大気も不安定ゆえのことらしいが、梅雨時の雨というよりも嵐、暴風雨。

昼に鎌倉の材木座海岸近辺で用事があったため、余裕を持って午前中早めに鎌倉へ移動。最近は、猛暑日の外出が多かったが、今度は暴風雨の中の外出。6月の気候にしてはあまりにも極端で、もはや日本列島は亜熱帯の気候に変わりつつあるのではないか。

鎌倉駅東口

JR総武横須賀線に乗り鎌倉駅に着いて改札を出るとすで土砂降りの雨。ここからさらに少し離れたバス停まで雨の中を歩く。

バス停から小町通りを臨む

土砂降りの中、バス停で15分ほど材木座海岸方面に向かうバスを待つ。バス停の屋根と地面を雨が強く叩く。

傘の花満開の小町通り

バス停から小町通りを眺めていたら、あっという間に傘をさした人がどんどん増えていった。外国からの観光客もかなり多いように見える。

バスの窓から小町通りを臨む

材木座海岸方面へ行くバスが来たので乗り込み、発車を待っている間外を眺めると、バスの車窓をしきりに雨粒が伝うので景色が滲む。雨がよりいっそう強くなってきた。バスの屋根や窓を叩く雨の音が聴こえてくる。

バスの窓から鎌倉駅東口を臨む
鎌倉駅東口(正面)

6月の雨の日の駅といえば、必ず聴き、必ず歌うのが松任谷由実さん(ユーミン)の荒井由実時代の雨の名曲「雨のステイション」(1976年)。学生時代にこの曲を聴いて、雨も6月も好きになったくらい。


鎌倉駅にバスが集う

6月は「水無月」。
水が無いからではなく、もともとは「水の月」の意でそれが変化して「みなづき」となったと言うが、その言葉が生まれた昔と今とでは気候変動により雨の降り方が大きく異っていると思う。水の月だとしても、雨も風も激しすぎる水無月の朝。

これからバスに乗って、材木座海岸方面に向かうが、海沿いは鎌倉駅付近よりもずっと雨風が強いのだろうな。それでも用事を済ませて時間があれば、是非雨の海岸を歩きたい。

猫間英介


【雨のステイション】
ユーミンさんの「雨のステイション」を歌ったことを書きました。




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