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【短歌一首】 初々しき朝の白雲灼熱にみるみる黒く熟し落ちたり

初々しき
朝の白雲
灼熱に
みるみる黒く
熟し落ちたり

ここのところ毎日、一回は雨が降る。
朝起きたときの空は澄んで白い雲がゆったり浮かんでいるのに、小さく若い白い雲は、ものの数時間でみるみる大きく成熟し、色もどんどん濃くなっていく。

朝の浮雲
朝の浮雲
雲もどんどん合従連衡

時間が経つにつれて、小さな雲たちはだんたん一体化して大きくなっていく。そして色も白から灰色へ変わっていく。

灰色に変わる雲
どんどん重くなる

どんどん重くなる雲はいよいよその重さに堪えきれずに下界に雨粒を落とし始める。

一気に雨雲広がる
雨が柱のように降る
遠方から雨が駆けてくる
ひと雨上がりまた次の雨雲
夕立

8月も最終盤に入っているが、まだまだ昼間は蒸し暑い。
行く夏の別れの雨だと思って、名残を惜しんでじっくり観察みよう。

猫間英介



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