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【短歌一首】 主去り家の消えたる庭に立つクスノキ知るや笑ひしかの日
主去り
家の消えたる
庭に立つ
クスノキ知るや
笑ひしかの日
短歌はノスタルジー。
大きな邸宅の解体作業が続いている。
かなり以前から、多分今年の初めころからずっと解体工事が続いている。
住宅地にはめずらしく鉄筋・鉄骨コンクリートの要塞のような豪邸。広さも周りの家の10倍くらいあった。どのような事情があったのかは知らないが、かなり唐突感のある解体工事の開始だった。建物もまだわりと新しい感じだったのに。
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解体工事が進んで、やっと更地に近い状態にらなってきたが、高いクスノキはずっと残されている。
これから切られるのか、それともどこかに移植さるのか、はたまた、このまま残されて新しく建つ建物と並ぶのか。
![](https://assets.st-note.com/img/1715907445299-n2ozGYjM18.jpg?width=800)
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![](https://assets.st-note.com/img/1716004011741-yWglD02OcV.jpg?width=800)
それにしてもなかなか解体工事が終了しない。
独り残されている一本の高いクスノキは、何を見ているのだろう。
猫間英介
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