【短歌一首】 主去り家の消えたる庭に立つクスノキ知るや笑ひしかの日
短歌はノスタルジー。
大きな邸宅の解体作業が続いている。
かなり以前から、多分今年の初めころからずっと解体工事が続いている。
住宅地にはめずらしく鉄筋・鉄骨コンクリートの要塞のような豪邸。広さも周りの家の10倍くらいあった。どのような事情があったのかは知らないが、かなり唐突感のある解体工事の開始だった。建物もまだわりと新しい感じだったのに。
解体工事が進んで、やっと更地に近い状態にらなってきたが、高いクスノキはずっと残されている。
これから切られるのか、それともどこかに移植さるのか、はたまた、このまま残されて新しく建つ建物と並ぶのか。
それにしてもなかなか解体工事が終了しない。
独り残されている一本の高いクスノキは、何を見ているのだろう。
猫間英介
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