【短歌一首】 心身を空(くう)にして耐へ忍びたる酷暑行きても抜け殻の吾
今年の夏は長く暑かった。
そして十月に入った今も真夏日を繰り返している。
今年は記録的な猛暑になりそうだとの長期予報を受けて、梅雨明けごろから暑さに慣れようと積極的に運動して汗をかいたり、暑くても室内に閉じこもりすぎることがないように仕事の外出の合間でも割とよく歩くようにしたりと、「暑熱順化」に努めていた。
7月中旬の梅雨明け以降から8月の猛暑、猛暑、9月に入っても猛暑、猛暑で、観測史上、最も遅い猛暑日記録も更新に更新を重ねた。
これはもう無我の境地、心身を無にして、「暑さもまた涼し」くらいの境地で、むしろ暑いことなど忘れて夏をやり過ごそうと9月末ごろまで毎日を過ごしてきた。 しかし、10月に入ってようやく少しは涼しくなったものの、また真夏日という言葉を耳にするこの異常気象。あまりにも夏が長い。
このまま暑さが去って本格的に秋になっても、無我の境地というよりも暑さでバーンアウトの燃え尽き症候群の「抜け殻状態」が続くかもしれない。
猫間英介
生き物短歌集めました。