【短歌一首】 朝四時の街のざわめき地を叩く雨に目覚むる文月朔日
短歌は季節観察セラピー。
昨日は7月1日、文月朔日(ふづきついたち)。
7月の始まりであるとともに、1年間の後半がスタートする日。今年前半(1月〜6月)もいろんなことがあったが、後半(7月〜12月)はどんなことが待ち受けているのだろう。
朝4時ごろに夢うつつの中カサカサ、サワサワ、ピシピシといったような音が耳に入ってきた。布団の中でまだ半分眠っているようなボヤけた頭で、外がやけに騒がしいなと思っていた。
そのうちその音がどんどん大きくなってきた。ここでようやく外はすでに強風の中雨の勢いがどんどん強まり、先ほどから聴こえてきた音は雨が家々の屋根や道路や地面を叩く音だということを理解した。
昔から各地で7月1日を「海開き」の日として海水浴場がオープンすることが多い。 いよいよ夏ど真ん中へ突入の日だが、日本各地は大雨模様。それぞれの場所での海開きはどうなったのだろう。
先週金曜日に鎌倉の材木座海岸を訪れた時には、海開きに備えて海の家や遊泳監視所などが設営されていた。 しかし、7月1日朝の天気予報によれば、低気圧が北海道付近を進み、前線が本州を南下する予想。 そしてその影響で、暖かく湿った空気が大量に流れ込み、九州から北海道では雨雲が発達しやすく、大雨の続く所があるとのこと。
「本州を南下」とか、「九州から北海道では」とか、場所の括りが広範囲すぎて分かりにくいが、要は日本列島水浸しになるということか。各地の海開きの行事には影響がありそうだ。
毎日のように思う。今の日本には、梅雨入りも梅雨中も梅雨明けもないのではないだろうかと。常に不安定な大気の中、晴れれば蒸し暑い猛暑、雨が降れば土砂降り・スコール、風が吹けば強風・暴風、そしてそれらを繰り返しながら毎日が過ぎていく。これはすでに熱帯地方の気候に近いのではないだろうか。日本列島の亜熱帯化は進む。
いよいよ夏本番。
大雨だろうが猛暑だろうが、亜熱帯化しようが、毎日の天気をじっくりと観察して短歌を詠みたい。そして猛暑を乗り切る。
猫間英介
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