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毒親から目を覚ました瞬間②-毒親のお話

1ヶ月後、私の志望する高校の倍率が0.98で確定した。つまり、絶対に誰も落ちない。

ニュースでそれを見たママは「あー!!よかった!!」って、手を握りしめて、わざとらしく腰を落としていた。「よかったな!!らぶちゃん!!」って嬉しそうに。すごく泣きそうな声(わざとらしい)で。

私はそんな姿が気持ち悪くて、サッとその場から立ち去ろうとした。
ママ「え?なんでもっと喜ばんの?」
私「ママはなんでそんなに安心してるん?」
ママ「だってぇ、らぶちゃんの親やもん!!」

私の受験生活の足を引っ張った挙げ句、自分の劇場にする始末。

後日、担任の先生にそのことを話すと
先生「そりゃあ、そうでしょう。らぶのお母さんは、もし愛が落ちたら、今の仕事辞めて私立に入れてあげな!!って言ってたから、退職するかどうかが掛かってたんやから。」と返された。
私は公立一本だったから私立なんて受験してないんやけど、そんなことさえママは知らなくて、呆れてしまった。

ママはその頃、仕事場で立場が悪くなってて、しきりに、辞めたいと言っていた。

自分の仕事を辞めたいというのを私の受験のためだということにして、退職しようとした。

自分は娘のためを思う悲劇のヒロイン。自分の身をなげうって娘を支える健気な母親。

ちなみに、私がそんな頭がいいところに受かるはずがない、ママの前で受かるって宣言しろって同じく言ってきたばあちゃんは、私が受かった途端、親戚中に電話してた
「らぶが受かった!!やっぱり兄弟の中で一番頭ができた子やったからなあ」って。


この高校受験は、私のママへの信頼が一気に崩れた決定的な出来事だった。この人は信用しちゃダメなんだ。そう思えるようになった。

ハッキリとママは私のためなんかじゃなく
自分の欲を満たすために私のことをコントロールしてきているとわかった。

ちなみに、このときに担任の先生に、私が家に帰ったら、冷たいままの洗濯物が置かれてる。口を聞いてくれない。食事が私の分だけ用意されていないことを相談した。

喧嘩してるんやろ?らぶが早く謝れって言われた。スクールカウンセラーの人に相談したいって言ったら、「は?あれは心が病んだ人がお世話になるんであって、らぶは必要ないやろ?」と笑いものにされた。

誰も頼れない。
私はこのとき、自分で生きていかなきゃいけないんだって、ハッキリと自覚した。

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