短歌連作「slight sleep」
通過する音に紛れて(可笑しくない?)アリスは薬を飲まされている
頬の体温で割れてしまう茉莉花の匂い あなたの手記として燃えたなら
愚かさから逃げようよ ゲームセンターでゾンビを殺す車に乗ろう
梟の振りをしていて 微睡はイーハトーヴォへの道のりだから
眼を剥いて初冬の高架を闊歩する ここに台湾映画の画角
油塗れの手で星空を謳った inondation 一瞬そうだった
ハイネケン踏み抜いて船に乗るんだろう 君が幽霊でいてくれるまで
ときめきは花のように a little bit 死に際のハツカネズミのように
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