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反ラボの記憶

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反ラボの活動記録まとめ
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#反LAB

反LAB声明

反LAB声明

CSLAB概要

これを読むと、LABは主体的な学びと実践の場として、大学のオルタナティブスペースとして、学外との領域横断的な交流の場として機能する、学生にとって有意義な場のように思える。反LABはLABの全てを否定するわけではない。むしろ本来のLABを実現するための補助輪が反LABなのだ。

LABの実態

実際LABでは学生が企画運営するイベントが定期的に開かれ、専攻領域を横断した学生たちが交

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反ラボはなぜ独立した組織ではなくラボの変革を標榜するのか

反ラボはなぜ独立した組織ではなくラボの変革を標榜するのか

反ラボへのTwitterでの質問に回答する。Twitterの字数制限に反ラボの精神は収まりきらない。

新ラボの実現

ラボの良さは自由度の高さにあるが、民主主義が愚民主義に陥りやすいように、そして山賊には山賊のルールがあるように、単なる自由のもとに自由な世界は実現しえないというパラドクスがある。自由は個人の高度な知性とたゆまぬ努力によってこそ維持できるものだ。そこで反ラボがラボに足りない知性を補

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反ラボマガジンについて

反ラボマガジンについて

反ラボマガジンとは

反ラボマガジンとは反ラボのメンバー・研修生たちが、それぞれ自主的に行っている研究や制作、活動に目を向け、ドキュメンテーションおよびアーカイブするためのマガジンである。マガジンという名を冠しているが、成果物が雑誌の形式を取るとは限らない。あるときは展覧会になるかもしれないし、あるときはライブパフォーマンスになるかもしれない。それは、そのとき反ラボに参加している人たちや周囲の環境

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反ラボ声明ver.2.0+質問回答

反ラボ声明ver.2.0+質問回答

反ラボは形骸化せず、他者性を排除する共同体の性質に自覚的かつ責任を持つために流動的である必要がある。ゆえに反ラボの定義も揺らぎやすい。そこで反ラボ声明ver.2.0では、反ラボ声明を部分的に踏襲しつつ、不要な要素は否定している。反ラボに完成はあり得ない。それは少し面倒ではあるが、共同体における原初的な暴力性に対して責任を持つということはこういうことなのだ。

反ラボ声明ver.2.0反ラボの目的

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外部向け:反ラボの教育における意義

外部向け:反ラボの教育における意義

反ラボはラボに反旗を翻し、打倒ラボを掲げる組織ではない。反ラボはラボに補えない反対側の教育における役割を担う組織だ。

反ラボが担うべき役割

東浩紀はこの記事で、ゲンロンにおける飲み会のようなノンエッセンシャルなものの重要性を説いているが、オフライン空間であり、なんの目的もなく学生がたむろする人間ツタヤとしてのCSラボが担っているのはこのノンエッセンシャルな側面である。ラボでは創造的な活動や議論

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反ラボの現在:ポスト二項対立の時代における反概念

反ラボの現在:ポスト二項対立の時代における反概念

最近の反ラボ

反ラボは今、動きを止め、忘れられ去られようとしている。Discordはついに私を含め誰も論文を提出しなかったし、いまだに誰にも発言権はない(図1)。

反ラボ再考

思えば反ラボは生まれた時から死を予見された存在だった。反(アンチ)という構造はその存在から闘争的であるとジャック・デリダは言っているが、ボリス・グロイスは闘いは常にイデオロギーへの無限の期待でありながらそのパロディでも

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