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5万課金して引けなかった限定武器が復刻したから貯めてた石(90連分)全部突っ込んだ『原神』

やあ、僕だよ。飽き性ちゃんだよ。
姪にガチャガチャのおもちゃ(紙製)を与えたら黙々と遊んでいて、わんぱくな2歳児を黙らせるガチャガチャの闇について考えちゃったよ。

そうそう。ガチャといえば、スマホゲームだよね。
僕が唯一日課にしているゲームはスマホだけじゃなくパソコンでも遊べるから、なかなかそういうゲームに馴染みのない僕でも楽しく続けることが出来ている。

今日は僕の大好きなゲームについて愛憎込めた記事をお送りするよ。
人がどんな風に課金額を増やしていくのか、ありのままを書いていくね。
すごく長くなってしまったから、あとで読んでもいいんだよ。
…いいかい?さあ、始めようか。

本作あらすじと感想

『原神』株式会社miHoYo
基本プレイ無料スタイル(アイテム課金あり)のオープンワールド型中華製アクションRPG。パソコンやスマホだけでなく、プレステでも展開されている(今後Switchも配信予定)。

よくあるガチャゲーに見えるが、フィールドビジュアルの圧倒的美しさに動きの滑らかなアニメ調のキャラクター、多彩な音楽もオーケストラを使用するなどとにかくお金がかかっている本作(開発に約110億円、運営に年約220億円)。

その規模もさることながら、本作の魅力は世界観が作り込まれているところにあると僕は思う。

これらは全て、そのアイテムの由来や背景について説明するテキスト、いわゆるフレーバーテキストである。
他のゲームにも存在し、普通は単なる雰囲気づくりの文章にしか過ぎない。しかも読んだからといってそのアイテムの効果が書かれているわけでも、もちろん効果が変わるわけでもないのでほとんどのプレイヤーは読まない部分だ。

だが、『原神』はこの読まない部分に物語を仕込んでいる

例として上記にいくつも挙げたテキストだが、これらの物語に共通して出てくる「少女」や「魔女」、実はゲーム内に登場する敵キャラクター「淑女」のことを指す。
が、本編に一切その説明は出てこない

彼女は「少女」や「魔女」のように献身や苦悩を見せたりしない。
ただただ冷徹に、序盤の主人公を追い詰めるだけの敵だ。

序盤のこのイベントも「淑女」がアイテムの指す「魔女」だったとしたら、見方がかなり変わる
なお、ネタバレを避けるためこれ以上の言及はしないが、この掘り下げは「淑女」だけでなく他のキャラクターやアイテムにも及んでいるのが『原神』の『原神』たる所以だ。

デイリークエストでよく見かけるモブキャラクターですら、隙あらば掘り下げてくるmiHoYo(期間限定イベント海灯祭、月逐い祭のどちらでも登場。プレイアブルキャラより出ている)。

そのこだわりはキャラクターボイスにも表れており、元々種類が多いのにアップデートの度にじわじわ増やしている。
担当声優にキャラクターの設定が描かれた冊子が渡された際、その分厚さに驚いたというエピソードはよく聞かれるものである。

自社運営ゲームに対する愛が、日々プレイする度、アップデートを迎える度、miHoYoから感じられる。
これって結構すごいことだと僕は思うのだ。

そんなmiHoYoのスローガンは「tech otakus save the world」(技術的なオタクは世界を救う)だというから、彼ら自身が『原神』のファンなのかもしれない。

もしも君がハイスペックのゲーミングスマホを持っていて、『原神』をやっていないのなら、すぐにダウンロードしてモンド編までクリアしてほしい。
確かにリリース時は問題がいくつかあったが、それを差し引いても非常に素晴らしいゲーム体験が出来る。

一緒にテイワットを旅しようではないか。

ガチャを生み出したやつは悪魔だ

始めに断っておくが、基本的に僕はガチャ否定派だ。
武器はドロップアイテムか宝箱で手に入れたいし、キャラクター参加はシナリオに沿って順番に、もれなくしてほしい。

昔は買い切りのパッケージしかなかったので、DLC(有料追加コンテンツ。アップデートで追加シナリオを購入できたりする)ですら抵抗がある。
ガチャなど到底認められるものではない
パチスロにハマっていた僕だからこそ、射幸心の煽り方のエグさにげんなりしてしまうわけである。

ただ、そんな僕でも以前オンラインゲームをしていた頃、インベントリ拡張(アイテム所持数増加)の課金だけは仕方なくしていた。

最初の課金は月額610円

『原神』は無課金で遊んでいる序盤から、「こんなクオリティのゲームを無料でしてしまってよいのだろうか」と思っていた。
魅力的なシナリオも相まって、課金するハードルがぐっと下がっていたわけだ。

最初は毎日ログインすることで原石(ガチャをする時に使用したり、有料アイテムと交換できるゲーム内アイテム)が配布される「空月の祝福」から始めた。
月々610円で2700原石貰える
1600原石で3000円なのでかなりお得な課金コースだ。

当時の僕は『原神』を毎日プレイするのが一番楽しかったので、タバコひと箱とジュースを我慢することでmiHoYoに貢献できるなら全く惜しくなかった。

鍾離ショウリがどうしても引きたかった

鍾離ショウリというキャラクターは少々特殊な立ち位置で、ウェンティと同様、『原神』の看板キャラクターだと言われ、実装当時は相当沸いた

僕もちまちま貯めていた原石を使って引いたが、タイミングが悪く、持ち分では引くことができなかった
シナリオもほぼクリアしてしまい、原石を増やす方法は純粋に原石を個別に購入するしかなかった

ふいに隣でプレイしている夫の画面を見た(夫もリリース時からやっている)。
原石販売画面で、初回半額の文字が消えていた。

「おい、お前課金したのか」
「した」

夫は何の相談もなしにさらなる課金に及んでいたのだ。
そういえばこいつ鍾離ピックアップガチャが始まった日に引いてたな。

「僕もする」

ガチャの誘惑に抗う術はないのだ。

1万円の追加投資から地獄が始まる

僕はそれでも自分の理性を信じていたし、事実、月5000円程度で引きたいキャラクターは概ね引けていた。
しかし『原神』には武器のガチャもあるのである。

護摩の杖という武器が実装されると聞いた当時、僕はどうしてもこの武器が引きたかった
前述した鍾離の能力を引き上げるのもそうだが、性能的に今後実装されるキャラクターにも合うだろうと噂されていたのだ。

僕は楽しみで護摩の杖について調べまくっていた。
初めて武器ガチャをやるにもかかわらず、絶対に引けると確信していたのだ。

実装されたその日、僕は貯めてた原石を90連分突っ込んだ

護摩の杖は出なかったが、他の星5武器が出た。
その月の課金額はまだ余裕があったので1万円追加投資した。

護摩の杖と一緒にピックアップされていた武器が出た。
実はこれもかなり優秀で、一緒にピックアップされていた武器がこれじゃなかったら僕は追加投資などしなかったと思う(『原神』武器ガチャはピックアップが2つあり、どちらかが確立で排出される)。

最後の10連でピックアップ外の武器が出た。
次はピックアップ武器が出ることが確定している。

3本も他の武器来てるんだから次は絶対来るよね?

キャラガチャ(ピックアップ)は最悪でも2回天井に到達すれば、お目当てのピックアップキャラが入手できます。
これは、キャラガチャはピックアップが1種類であるため、「ピックアップ入手=特定キャラ入手」となるためです。
一方、武器ガチャ(ピックアップ)は常に2種類の武器がピックアップされています。
(中略)
『原神』のピックアップガチャは最低でも2回に1回はピックアップが確定しますが、ピックアップのどちらが選ばれるかは完全に運任せとなります。つまり、永遠に片方のピックアップ武器が選ばれ続け、もう片方の武器が一生出ないということも確率的にはありえます。
そのため、武器ガチャは『原神』の闇と呼ばれています・・・。

これを知っていたにもかかわらず、僕はさらに追加投資したことで引くに引けず、「これだけ引いたのだから絶対次は来るはず」などとそれこそ資産運用計画をしている僕が鼻で笑ってしまうような精神状態に陥っていた。

そして僕は最終的に5万円課金した

夫のボーナスが出たばかりだったし、僕は誕生日プレゼントをもらっていなかった。

だから、課金し続けた
護摩の杖は結局出なかった。狼の末路が4本出たからだ。

人がどんな風に課金額を増やしていくのか書いていく、と宣言したが、2万円から5万円までどのように課金したのか覚えていない
クレジットカードの明細を見ると1万円ごとに請求されていて、どの間隔も5分前後であった。

その後、生活で色々な不幸が重なり少々忙しくなったので『原神』から離れた。
ここで伝えておきたいのは『原神』のガチャシステムがとりわけ酷いわけではないということである。

繰り返しになるが、『原神』は素晴らしいゲームだ。
ただ、ガチャ否定派の僕でさえ、我を忘れて課金をしてしまう魔力を持つのもまたガチャなのだ。

護摩の杖ともう一度対峙する

僕はもう月額課金すらしていない。
もしかしたら二度と課金しないかもしれない。

そういったユーザーは絶対に武器ガチャをしてはならない。
狙いの武器が引けるはずがないからだ(とはいえ現在は僕が爆死した当時に比べて救済策が用意されているのであそこまで酷いことにはならない)。

でも僕は、このガチャで過去の自分を清算したいのだ。
図らずも、あの地獄の課金事件当時と同じ90連分のチャンスが手の中にあった。








きちゃーーーーーーー!!!!!!

もう一つのピックアップも引くことが出来たし、余った原石で一番引きたかったキャラクターも引けた。
蓋を開けてみれば、見守っていた夫も太鼓判を押す最高の出来だった。

こういうことをされるとまた課金したくなっちゃうんだよなぁ。
ほんと、気を付けよ。

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