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ドキュメンタルの勝負への違和感

私はお笑いが好きで、しばしばお笑いの番組、バラエティ番組を視聴するのですが、ドキュメンタルを見ていてぼんやりと感じた事をまとめておきます。
うまく言語化できていないかもしれないですが、思ったことをざっくばらんに記録します。

それは、ザコシショウやゆりやんが優勝する姿への違和感です。
お二人ともとても面白い芸人さんだと思っていつも楽しく見ているのですが、彼らがドキュメンタルで優勝する姿になんとなく「コレジャナイ感」を持っていました。

ドキュメンタルにおいて、私が笑ったポイントは以下の4点。

1.持ち込んだ衣装や用意されたセットで表現されるコントやネタ
2.持ち込んだ衣装や用意されたセットで行われるゲームや芸人参加型企画
3.会話や即興の掛け合い、言語コミュニケーション
4.芸人が笑いを堪える姿、場の雰囲気

ドキュメンタルのシーズンによって、これらのうちどの比率が大きいかで番組全体のテイストが異なるなぁと感じました。
またこの内のどれが好みかによって、視聴者の好みが分かれるように思われました。芸人さんの組み合わせによって無限の可能性を秘めていて、これがまた興味をそそられます。

私の好みをお話すると、3.で挙げた即興の掛け合いが好きで、芸人さんたちがコントなどをしている最中に誰かがポロっとつぶやいた一言でつい笑ってしまいます。

冒頭で挙げたザコシショウやゆりやんは、圧倒的に1の芸が多いように見えます。
彼らは他の芸人さんとの掛け合いでも、自己の中で一度解釈したうえで即興で用意した役の中に入った状態であることが多く、3というより1寄りかなと感じます。

ドキュメンタルのルールの性質上、笑わない人が最後まで残るため、勝負としては強いです。
また笑わない人は自分の世界、自分の役に入り込む1を強みにしている人が多いようです。
ザコシショウやゆりやんのようなピン芸人の方は特に、「自分で決めた芸を一人でやりきる」ことに長けている傾向だと思います。

よって、番組後半になり脱落者が出てくるにつれて、1を強みとする芸人さんに偏りが出てくる場面が少なくない。
番組後半は芸人さんたち自身も疲弊したり持ち込んだネタが切れてきてグダグダになりがちですが、加えて上記のことから芸のパターンも少なくなるため、後半の方がマンネリでつまらないなぁと感じるのかなと。

芸人さん個人としては、ドキュメンタルという勝負に勝つことが重要かもしれませんが、番組全体で眺めてみると、笑いの量が最も多い状態が持続された状態が番組、視聴者のニーズではないだろうかと思います。面白くなければ視聴者は次のシーズンを見なくなる可能性が高まるでしょうし。

番組の開始から終了間際まで、色々な種類の笑いがバランスよく取り込まれている方がより多くの視聴者が楽しめるのではと感じます。
つまり、ドキュメンタルという勝負への強さが、必ずしも番組への貢献度の大きさとイコールではないということが、冒頭の違和感の正体かなと。
※そもそも番組の意図で、終盤は追い込まれた芸人さんを楽しむものでもあると思うので、まったく筋違いの意見かもと思いますが・・・。

私はマルチプレーヤー的な役割の芸人さんが好きなので、単純に1点突破型(?)のザコシさんやゆりやんさんが優勝するのが悔しいだけかもしれません。笑

全体を通して上から目線が多く申し訳ありません。
すべての芸人さんに敬意申し上げます。
いつも笑顔をありがとうございます。


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