ツカレタヨ~

生きるのにはお金がかかるし、お金を稼ぐために働かなきゃいけないし、働くには頑張らなきゃいけないし、頑張るためには目標がないといけないし、目標を定めるためには色々な世界を知らないといけないし、色々な世界を知るには好奇心旺盛じゃないといけないし。

なんだかもう、生きることに疲れるときがある。
頑張って生きた先に何があるのだろうか。
頑張るのが美徳とされる世界で、頑張れない自分には価値がないのではないか。
価値がないなら生きる意味がないのではないか。　

そんなことを考えながら、今日も生きている。

幸せが保証されているわけでもない中で、頑張って生きることに意味を見出すのが難しい。

だからといって人生に終止符を打つ勇気もなく、今日も東京の隅っこで息を吸って吐いて、吸って吐いて、ただただ生きている。

何もしなくても一丁前にお腹は空くので、焼き肉が食べたいなとか、お寿司が食べたいなとか、デザートはクレープがいいなとか思ったりして、自分にもちゃんと３大欲求が備わっていることを自覚して、あー自分って人間なんだなあとか思ったりして。

そんなことを思っているうちに日は暮れて、今日も1日が終わっていく。何もしない間にも時間は過ぎて、有限である人生の1日を何もせずに使ってしまったという自責の念に駆られている。

これを人生の休息と捉えられる楽観主義者だったら良かったのだが、自分はそういった考えができる人間ではないことを自分が1番知っている。

今日も何もなく、何も頑張らず、よく分からないことを言っているうちに夜が来た。

あーもう寝てしまおう。
これ以上、闇に葬られる前に。
夢の中では何か頑張れているといいな。

おわり