万年筆は沼ですか?
以前から万年筆が気になっていた。
Twitterでバズっていた、「万年筆はいいぞ」という趣旨の漫画を読んだのがきっかけだっただろうか。フォローしている某声優さんの影響だったかもしれない。彼女は万年筆が趣味らしく、ガラスペンやインクの画像が添付されたツイートを何度か見かけた。
そして、チャンネル登録している某YouTuberが住む町にも、万年筆界隈でそこそこ有名な店がある。そこで推しも(クソ高い)万年筆を買っていた。
「僕を買いなよ」と、万年筆が深層心理に訴えかけてくる気がした。
…冗談はさておき、人間というものは自分に都合のいい情報を集めてしまう生き物らしい(確証バイアス)。つまり私は「万年筆なんかいいなぁ」と思っているから「万年筆はいいぞ」という情報を目にするわけだ。
もう、買わない理由はなかった。
数週間前。
来年の手帳を買うために寄ったINOBUNで、PILOTの「kakuno」という初心者向けの万年筆を見つけた。もちろん存在はリサーチ済みだったので、これ幸いと、手帳とともに購入した。
軸の色は透明、細字を選んだ。
念願の万年筆を手に入れたはいいものの、懸念点があった。
私は自分の筆跡が嫌いだ。結構、ガチで嫌いだ。
字のバランスが悪く、いつも書き損じしてしまうので、「書く」という行為自体があまり好きではない。もっと綺麗に、愛嬌のある字が書けたらいいのに。
しかし、買ってしまったからには向き合うしかない。
私は新しいものに目がないのだ。
付属の説明書のとおりにカートリッジを入れてしばらく待つ。インクはすぐには出てこないとわかっていたが、はやく書いてみたくて気持ちが急いた。我慢できずにカートリッジを数度指で揉むと、スルスルと書けるようになった。
書いてみた第一印象は、「難しい」だった。
と言われても、どうしても力が入ってしまう。普段間違ったペンの持ち方をしているので、せっかくだから万年筆を使うときくらい矯正しようと思ったのも、難しさの原因かもしれない。
とはいえ、購入してから数週間立った今も、何だかんだでほぼ毎日万年筆を使っている。していることは短い日記を書くことと、書写だ。「ほぼ」毎日ではあるが、習慣化に向かっている実感がある。
近頃は、アナログで文字を書く機会がめっきりなくなっていたので、意識して「ペンで書く」ことで気づきもあった。
万年筆を使い始めて気づいたことについては、次の記事にする(予定)。
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