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人を追い詰める仕事のありかた

企業で働いている方々のキャリアコンサルティングを、
ご依頼いただくことがあります。
多くはないのですが、険しい表情でいらっしゃるかたがあります。

特に継続的にかかわっている組織のかたであると、
いきなりため息をつきながら椅子に座る方もいらっしゃいます。
かなり疲れている様子にお話を聞かせていただくまでに、
しばし時間が必要な時もあります。

特に中間管理職の方々は、その傾向が強いように思います。
お話を伺っているとよく出てくる言葉があります。
『仕方がない』『やらなければならない』
『仕事をこなさなければ』『部下には頼めない』
よく言われるネガティブワードです。

「できない」から始めると、「できない」のです。
例えば、
『何が仕方がないのですか』と問いかけると、
『何がって。。。』と口を閉じられることもしばしばです。

人は時間の余裕がなくなると、まずは仕事の依頼を、
受け取ることばかりになります。
受け取った仕事の優先順位や、
誰かに依頼することなどできないままに、
自分でやろうとします。

けれども働く時間は決まっています。
おのずと残業になりますが、
人にとって一日の時間も決まっているのです。

そうしているうちに締め切りが近くなり、
時には急ぐあまり、ミスが多発します。

そうして、みるみる泥沼に入ってしまうのです。
こんな仕事の仕方をしていると、
早晩破綻してしまうのは目に見えています。

管理職だからこそ、一度仕事を吟味する時間が、
必要なのではないでしょうか。
いつまでに、優先順位は、
だれが適任か、どうしたら効率がいいか。
そんなちょっとした時間が管理職には
必要であるように思います。

自分でやらなきゃは自分を追い詰めることになります。
時間は限りがあることを理解して、
時には誰かに依頼することも考えてみましょう。

自分がやらなきゃ、
そう考えているときはひょっとしたら、
冷静に仕事を見ることができていないかも、
しれません。





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