「あなたには成長してもらわないと困る」
こんにちは!ファシリテーターの伊藤です。
先日のコラボセミナーからのnoteです。
No.1メーカーとして
とあるカテゴリーで、日本およびアジアでNo.1の日用品メーカーさん。
業界を問わず、民間企業であっても「No.1だからこその責務」があります。たとえばNo.1メーカーの新商品が標準価格になったり、たとえば商品が市場からなくならないように在庫調整していたり、健全なビジネス上の競争環境を保ったり…。儲かる・儲からない以外での責務がNo.1にはあります。
今回は、そんなNo.1企業で働くTさんの「印象深い仕事エピソード」の際に伺った話です。
関西の大手スーパー担当営業
Tさんは入社してすぐに、関西の大手スーパー担当営業となりました。
いや、この時点で、
伊藤「言い方は悪いですけど、No.1メーカーとして、スーパーさんにとっても『なくては困る』御社だからこそ、の担当ですよね?」
Tさん「そうですね。フツーは年次が若い営業担当者に変わったら『うちに対しては、その程度のつもりなんですね』って思われますからね」
伊藤「ですよね(笑)相手のバイヤーさんも最初から一目置いてくれるものですか?」
Tさん「それは分からないですけど、めっちゃ厳しかったです。もちろん私の提案力不足、力不足なのですけど、いやあ、厳しかった(笑)」
あなたには成長してもらわないと困る
伊藤「印象的な話はありますか?」
Tさん「ある時、親くらいに年齢が離れているその先方から『あなたには成長してもらわないと困る』と言われたことです」
伊藤「それは『大手スーパー』と『カテゴリNo.1メーカー』の関係として?」
Tさん「はい。No.1メーカーの担当営業であるあなたが成長して、良い提案を持ってきてくれれば、お客様にもっともっと商品を届けることができるんだ、と」
伊藤「なんだか教育的ですね」
Tさん「後から聞いたのですが、私が担当することになった際、上司が先方と事前に話していて『鍛えてやってください』って頼んでいたらしいんです。どおりで厳しかったわけです(苦笑)」
まとめ
取引では、どちらかがお金を払う/もらうので、交渉のイメージが強いかもしれません。Tさんも仰っていました。「商談、交渉はもちろん真剣勝負です」と。
ただ、メーカー、小売り、双方にとってお互いに「いなくては困る存在」だからこそ、最終消費者に商品を提供する「パートナー」としての側面もあります。
今回の話では、そういった関係性をふまえての、上司からTさんに対する期待、そして企業風土を感じることができました。
・・・上司の方も、昔、同じような経験をされていたのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。