『肉体の悪魔』ラディゲ著 を読みました。

お風呂で読書をする習慣があるので、お風呂に持ち込める紙の本で。

防水使用のあるiPhoneやiPadminiは持っていますが、紙の本の習慣が抜けず。

三島由紀夫の『金閣寺』と似た、正確無比な言葉遣いと(身勝手な)自分の振る舞いの突き放した描写の小説だと感じました。

突き放した描写で描かれるものは、身勝手な、その身勝手な自分に陶酔しているように見える主人公なのですが。

まあ、女性に対して酷くむごいことをする少年が主役なのですが、現代のニュースになるような事件の前では、霞んでしまうような気がしてなりませんでした。

原題の『魔に憑かれて』の方が、タイトルとしてはふさわしいと思います。

『肉体の悪魔』(新潮文庫)



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