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マグナモンの必殺技「エクストリーム・ジハード」とはどんな技か?

昨日の記事で改めて「マグナモンがロイヤルナイツの面汚し」などでは断じてないことが示されていたのですが、最近のゲームではかつての十八番でもある「エクストリーム・ジハード」という技が使えなくなりました。
代わりに入れられたのが「シャイニングゴールド・ソーラーストーム」という、名前が長くダサい上に「空間を圧縮して捻じ曲げる」というよくわからない劣化版の必殺技ですが、こちらは今回の考察の対象外とします。
その「エクストリーム・ジハード」ですが、私が見てきたあらゆるデジモンの必殺技・必殺武器の中で一番インパクトがあって印象深い技でもあり、個人的には「ウォーゲーム」のオメガモンよりも全然カッコいいです。
確認できるところこの技を使ったのは全部で4回、1回目が02本編21話の対キメラモン戦、2回目が夏の劇場版の対ケルビモン戦、3回目が「Vテイマー」客演回の対パラレルモン戦、そして4回目がクロスウォーズ共演回の対ヴェノムヴァンデモン戦です。

いずれもが究極体クラスのデジモンに向けて放たれており1回たりとて失敗したことがなく、この技を受けた敵デジモンは全部消滅しているので文字通りの「必殺技」となっています
主人公デジモンを代表する必殺技というとウォーグレイモンのガイアフォース、メタルガルルモンのコキュートスブレス、アルフォースブイドラモンのシャイニングVフォース、デュークモンのファイナルエリシオン辺りでしょうか。
いろんな主役デジモンの必殺技がある中でエクストリーム・ジハードのみ例外的にマグナモンの全身から放たれる衝撃波でなおかつ使用者自身の寿命を削ってしまうという点が特徴的です。
いわゆる「自爆技」に近いものですが、他の究極体や超究極体のデジモンが使う必殺技はここまでのリスクは存在しないので、それだけ危険度や破壊力などがあらゆるデジモンの必殺技の中でも段違いでしょう。

じゃあ何が違うのかというと、ガイアフォースやコキュートスブレス、シャイニングVフォース、ファイナルエリシオンは敵を倒す必殺技でも使用者の命そのものに危険がないように威力が調整されていますが、エクストリーム・ジハードはそうではありません。
デジモンの中で「使用するだけで寿命が縮み、下手すれば命を落とす」という設定で思い出すのはやはり「Vテイマー」のオーバーライトですが、そのオーバーライトをアーマーだけではなく素体となるブイモン自身から代償として搾り取っているのだと思います。
近い概念でいうと同じモンスター育成ゲームの「ポケモン」にある「だいばくはつ」「じばく」「おきみやげ」「いやしのねがい」「みかづきのまい」「いのちがけ」「ミストバースト」辺りが近いでしょうか、敵を一撃で倒す代わりに自分も瀕死になる技です。
技の名前も恐ろしくて日本語に直訳すると「極度の聖戦」ですから、この技を使う時というのはそれ以外に活路が見出せないくらいにデジタルワールドが危機に瀕している時ということではないでしょうか。

エアロブイドラモンのオーバーライトと違う点は何かというとブイモンの寿命を代償として搾り取りながらも、エネルギーとパワーのほとんどを奇跡のデジメンタルが肩代わりしてくれるということです。
だから戦闘後に効果が切れたとしてもチビモンやブイモンへの退化だけで住んでいるわけですが、「守りの要」であるマグナモンがその守りに使っているエネルギーを全て攻撃に収束させたのがこの技ということでしょう。
そしてそんな自爆技にも近い技を専売特許として使いこなせるのがマグナモンのみということであり、なるほどだからこそアーマー体の中で唯一のロイヤルナイツ入りを果たしているのだと納得しています。
特にキメラモン戦ではワームモンが命を落とすのと引き換えに自分のエネルギーを全てマグナモンに与えることで使用可能になりますが、命を代償として支払うシーンなどここの他には無印の13話のエンジェモンくらいです。

あの時もエンジェモンは暗黒の力で完全体並みの力を得たデビモンに勝つために他の6人のパートナーデジモンの進化のエネルギーを聖なるエネルギーに変換して収束させ「ヘブンズナックル」として撃っていました。
結果としてデビモンは浄化されたわけですが、その代償としてエンジェモンは命を落としてデジタマに転生してしまうことになりますが、過ぎたる強大な力をセーフティーを外して発揮すると代償として自らに跳ね返ってきます
マグナモンが使っている「エクストリーム・ジハード」はその13話のエンジェモンが特攻技として使ったヘブンズナックルよりも遥かに高威力かつ莫大なエネルギーであるため、キメラモンもケルビモンも、そしてパラレルモンも完全に倒しています。
エンジェモンの場合はそのエネルギーを肩代わりしてくれるデジメンタルがないのでエンジェモン自身が命を落としましたが、その必要がなくブイモン自身が無事でいられる危険度と威力の高い技がエクストリーム・ジハードなのでしょう。

そう考えると、この技はあらゆるアーマー体の中でもその持てる潜在能力を100%引き出した必殺技であるといえ、下手すればこの一撃でデジタルワールドごと消滅してしまうのは確定です。
インペリアルファイタードラモンの惑星破壊が可能な「ギガデス」も大概危険度の高い武器ですが、マグナモンのエクトリーム・ジハードはそれに匹敵する威力をアーマー体で出せてしまうということでしょう。
しかもヘブンズナックルやホーリーアロー、ガイアフォースとも違うのはこれらの技が「闇」系に有効なのに対して、エクストリーム・ジハードはどんな属性のどんな種族のデジモンだろうがお構いなしに消滅させてしまうのです。
実際この技を食らった全てのデジモンは跡形もなく消滅していましたが、いわゆる「転生」すらできずに全てを掻き消してしまい、文字通り「消滅」させる技という意味では一番ロイヤルナイツの中で一番危険かもしれません。

相手を完全に消滅させるというとアルカディモンのゴッドマトリックスやロゼモンのフォービドゥン・テンプテーション、オメガモンX抗体のオメガ・インフォースなどの分解技がありますが、それらよりも直接的で危険度が高いのではないでしょうか。
奇跡のデジメンタルはどの古代種デジモンが使っても相性100%という設定ですが、その中でも強大すぎる黄金アーマーの力を全部フルに引き出して戦うことができるのはブイモンから進化したマグナモンだけだと思いますし、だからこそ大輔しか使えないのかなと。
だから下手すればブラックウォーグレイモンもデーモンもアーマゲモンもこの技を使えばあっさり消滅させらていたという気はしますね、ギガデスと並んで……つくづくとんでもない力を大輔とブイモンはあの時点で手にしちゃっていたわけですね

逆に言えば、「Vテイマー」で八神タイチとゼロマルが本来なら不可能なはずのアルフォースブイドラモンへの進化が可能で、最終的にデーモン超究極体を倒す力を手に出来たのもそんな大輔とマグナモンに直で出会えたからというのもありそうです。
あそこでタイチとゼロマルはアーマー体といえど究極体に匹敵するデジモンと必殺技を見ていたのですから、そう考えるとマグナモンがあったからアルフォースブイドラモンが誕生したと言っても過言ではないでしょう。
今後もマグナモンとエクストリーム・ジハードは大輔専用であってほしいと強く願う次第です。


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