郷原飛由我

面白かったこと

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電車の景色#1 車窓に流れる景色たち

(満員の電車の中にて) 窓からみえていたさくらも、もうすっかりちってしまい、 満員電車の中でのちょっとした楽しみがなくなってしまっていた。 向かい側のドアに押しつぶされながら外を眺めているおじさんが、徐にぽっけからスマホを取り出しカメラアプリを起動し、窓の外に見える景色をパシャリと。何を撮っているのか、カメラを向けた先の景色をみて見ると、ビルとビルの間から富士山が顔を出していた。満員電車には憂鬱さだけしか残らないと思っていたのだけれど、富士山が見えたと同時に、なんだかものすご

    • 鏡に写る寝癖

      日曜の朝、珍しく早起きをして出かける準備をする。 今日はこれから隣町の結婚式場で中学からの友人の結婚式があるから、バスに乗って街へ出るのだ。 雨のせいかあたりはまだ薄暗くて、べたっとした風が、浮腫んだ顔にあたる。 毎度のことだが時間ギリギリになってしまい、スーツは着たものの、エレベーターの鏡に映った自分を見た時、ちょうど自分から見えない後ろ髪がピロンと跳ねていた。 昨晩は飲みすぎてそのまま寝てしまった手前、 変なところにできてしまった寝癖を手で何度も撫でながら小雨降る街

      • sorayaさんが好きだ。

        春の風が吹いていたのに、また来年あおうねと、冷たい風が流れる 気がつけば3月で、寂しさを感じるけれど、いつの日かそんなきもちも思い出になるんだよと考える 思い返せば2年前、コロナ真っ只中のなか、狭いワンルームの片隅でYouTubeを見ていると、おすすめ欄に優しそうな女性がコントラバスのような大きな楽器を構えたサムネイルに、『「愛のしるし」by PUFFY』というタイトルが付けられた動画が流れてきた。 なんだか本能的にその動画をタップし、再生すると、しっとりとした歌声と、包

        • 人生で初めて財布を忘れた

          今日は友達が出る舞台があり、お家で作業を済ませてギリギリに家を飛び出した。 上着は昨日のままで、財布が入っているつもりで家を飛び出たら、案の定なくて、無念にもモノレールに乗った時に気がついたので、時すでにお寿司。 オンラインでもチケットが買えるということだったので買おうと思うと、オンライン当日券はなく、また、当日券は現金のみということで、どうにかお金を下ろせないかと、考えていた。 時刻は18時30分ー開演まで30分を切っていた。 受付の方に、「財布を忘れてしまって、どうにか

          おじいちゃんの作るお米はおいしかった。

          いつからだろうか。実家のお米を食べなくなったのは。 小学生くらいの時までは、おじいちゃんの田で作られたお米を当たり前のように食べていた。粒が大きくて、甘くて、ピカピカしているお米。 その時は気がつかなかったけれど、おじいちゃんも歳を取り、85歳を超えた頃からは指導者として、田んぼの管理や、観察にまわり、お米を作っていたのは近くに住むおじちゃんと、収穫の時期に帰るお父さんたちのお手伝いで作られていた。 「昔はもっと広い田んぼを持っていたのだけれど、今はまだ動ける人に田んぼを

          おじいちゃんの作るお米はおいしかった。

          ぼくのおじいちゃんは、釣りをすると耳が聞こえるようになる。

          物語りは、ウキが沈み、糸が張る瞬間に始まる。 ぼくのおじいちゃんは魚釣りがすきだった。 崖を下り、波の激しい海に釣り糸を垂らす姿は、ものすごくカッコよかった。 釣り糸を垂らし、ウキが沈む。 その瞬間、物語が始まる この物語は、釣りが大好きなぼくのおじいちゃんのお話。 波の音ーー ウキが沈む おじいちゃんがニヤリとする。 おじいちゃんは90になってもチェンソー片手に山の木に立ち向かう、力強い人だ。 夏休み、よくおじいちゃんとお父さんと3人で釣りに行った。 私自身、いつ

          ぼくのおじいちゃんは、釣りをすると耳が聞こえるようになる。

          父と釣り

          小学生二年生の時、『お父さんの散髪屋さん』という作文で、小さなまちで1番をとった事があった。いつも自分の髪を切ってくれていたお父さんとの会話を作文にしたもので。教師である父が、丁寧にはさみとバリカンを使い、私の髪をきる。 それはもう記憶はあまりないが、感覚は不意に思い出す事がある。お風呂場で新聞紙を下に引き、椅子に座り、丁寧に、丁寧に。時に泣いていたこともあったかもしれない。 そんな時間はいつの日かなくなり、気がつけば22歳になった。 年末はいつ帰ってくるの?と家族ラインに

          こそっと

          いきが白くなり、季節は冬 最近と言いますか、写真を初めて大切にしている事があります。 それは、ご飯を食べる時、いただきますと、ごちそうさまでしたをしっかりという事 みんなでご飯を食べる時も、ひとりで食べる時も、必ず。 食にありつけることに感謝することもそうですが、 変な話 いただきますとごちそうさまでしたを言える人に悪い人はいないと言いますか しっかりと手を合わせていうことにはものすごく食に対して、暮らしに対して素直になれるかというか。ご飯を食べる時に何かを考えること

          誰かと何かを作ることの醍醐味

          私は、2023年に入り、同世代のアーティストと関わる機会が多くなった。 特に、今まで体験したことのなかった、一緒に何かを作るということをたくさんできるようになり、自分以外の考え方や、思いについて、初めて生で感じ、自分の中で落とし込む体験をしている。 うまく言語化はできないのだが、私の中で、なんだかそれがとても楽しく感じるとともに、もっと想いに触れながら、それぞれが心から面白いとおもうことを追求していきたいなと、びっくりするほどにアイディアがたくさん生まれてくる。 今年も気が

          誰かと何かを作ることの醍醐味

          独創性がたりない。

          朝晩とても冷え込み、 日中も心地よい風が流れてくる お昼ご飯を食べ、少し昼寝をした。 年末になりつつある今、今年中にやりたいことがたくさんあることに気がつき、ノートに書き殴っているた。 今1番楽しいことは、誰かと作品を作れているということ。 想いを語って形にするのはとても好きだ。 そんな時、落ち込むことがある。 自分にはあまり独創性がないということ。 いろんなものを見たり、感じたりしても、それを表す自分なりの世界観のようなものがいまいち薄いなと。 もっとわくわくす

          独創性がたりない。

          秋の夜長に音楽を

          朝晩、肌寒く感じる様になった。 風に揺れる街路樹の葉も少しずつ色ずき、秋を感じる。 2023年が終わりの準備をしていく。 今年は1日1日を噛み締めることを大切に過ごしてきた。 そのおかげか、過ぎゆく季節に去年の様な侘しさは感じず、ゆっくりと受け入れて、なんだか、好みの音楽に出会ったような、新鮮な感覚で優しく迎えられている。 今年は、シンガーソングライターの波多野菜央さんと、共同制作を行うようになった。 初めはお互いの持つイメージを形にできればなという程度に考えていた

          秋の夜長に音楽を

          写真に対して真剣に向き合う–真剣さを見せていく2024-

          最近、銭湯にいくようになった 昨日もお客さんのほとんどが地元の方である銭湯にいった その前は、東京の同じような銭湯へ 子供から大人まで、湯船につかり、サウナに入り、思うままに癒されたのしむ空間 昨日行った銭湯でのこと おじいちゃんがお孫さんの手をひきながらお風呂に入っていた 最近兄の子供が産まれた私は、その光景をみて、うちのお父さんもいづれこんな感じに孫とお風呂に入るのかなと考えると、考え深かった。そして、自分もこれから家族ができ、子供が大人になって、孫とお風呂に浸かる日が

          写真に対して真剣に向き合う–真剣さを見せていく2024-

          芸術の秋をどう過ごすか

          今年も早いところでもう9月 季節は秋 まだあついけれど、思い切ってエアコンを切って窓を開けてみた 二週間ほど前の真夏のムシ暑さは少し和らいでいて、心地よいまではないが、過ごしやすい季節になったように感じる。 しかしまだ熱いには変わりがないので、熱中症には気をつけていきたい。 今週に入り、サカナクション、キリンジなど、好きなミュージシャンたちが一斉に音源を配信し、ゆらゆら聴きながら楽しんでいる。 どの曲も、個性的で、とても素敵なものばかり。 今年の秋は、もっと芸術に触れて

          芸術の秋をどう過ごすか

          9月頑張ること

          台風で飛ばされたマンションの外壁は、いまだ穴が開いたまま。 かべの内側には、貯水タンクがあり、道路に面するため、さぞかし恥ずかしい気持ちであるだろうなと。 まだまだ心地よいとは言えない、まぶしい光にくらっときながら 今月は2点 一つはなおさんのライブを成功させる 二つに仕事に専念する 今が山場であると思うので、頑張っていきたいですね。 それではまた次回。

          9月頑張ること

          8月頑張ること

          みなさんこんにちは 台風の風が強くて、飛ばされそうです かれこれ5年間ぐらいこのお家に住んでいるのですが、 隙間風がものすごいんですよこの家… 道路に面しているので、車の音もものすごくて。 しかし、そんな感じにももう慣れて、どこでも寝れる人になりました。 そんな今日ですが、8月頑張りたいことを書きます。 写真を撮る 来月は二作目のZINを出す予定なので、まだテーマなどは決めていませんが、写真をとっていくということ 進路を見つける 将来も何かを作っていたいので、

          8月頑張ること

          ととのう

          昨晩、居候させていただいている先輩から サウナ行こうぜ と 池袋での用事を済ませて、山手線に乗り込む 今日は自分の未熟さに悩まされ、もっとしっかりできたはずと、珍しく落ち込んでいた。 山手線に乗りながら、溜まっていたLINEの返信をしていると、誕生日の父親から今朝送ったおめでとうメッセージに返信が来ていた。 これからも元気に、健康に。 朝慌てて送ってしまった文章に、父親から これからも元気に、健康にがんばるね。 と。つづけて あなたも元気に頑張れ。作戦立ててこれからも