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50歳で魔女の檻から逃げた男性のお話

O君という子男の子がいました。


お兄さんもいましたが、お兄さんはO君と違い、
はっきりとものを言う人でした。

そしてお兄さんもO君も大きくなりました。
お兄さんは就職先で知りあった女性と結婚して、
女性の家の養子になりました。

お母さんは驚きました。
お兄さんはお母さんに相談しないで籍を入れて引っ越ししてしまいました。

でも結婚した相手の女性がとても良い方だったので、お母さんも諦めるようになりました。

ある日、突然お父さんが亡くなりました。
突然死でした。
結婚したお兄さんもお嫁さんもお葬式に参列しました。

O君も当時付き合っていた女性を式に呼んでいました。
背が高く華があり、
誰から見ても美しいと思う女性でした。

ところがお母さんはO君に言いました。
「あの子と結婚してはダメよ。
Oちゃんはこの家を継いでいく人なんだから、それにふさわしい人じゃないと認めないから」


O君は彼女の良さを知って貰おうと思いましたが、お母さんは聞く耳を持ちませんでした。

O君は泣く泣く彼女と別れました。
彼女は綺麗な人でしたからすぐに別の人と結婚してしまいました。

O君は心の病になってしまいました。
誰も好きになることができなくなってしまいました。

ある日お母さんがO君に女性を紹介しました。
バツイチで子持ちで年上の女性でした。

「この人と結婚しなさい」

子供は孫として暮らせるし、その女性は介護士の資格を持っていたのです。
でも昔の彼女とは全然違う容姿でした。

それでもO君はお母さんに逆らえませんでした。

お母さんが将来、その女性から介護をして貰うこと目当てだとわかっていても断れませんでした。

O君はお母さんに反抗したことなど一度もなかったからです。


O君はその女性と結婚しました。
一夜にして小学生の子どももできました。

O君のお母さんとO君、お嫁さんと子供で、その家は一気に四人家族になりました。

でも大きいお家だったので家族が増えても全然大丈夫でした。

お母さんが前もってそう設計して建てていたからでした。

だけどその女性はしっかりもので働きもので、
しかも優しい女性でした。

O君は少しずつその女性に心を開いていきました。

それから10年が待ちました。

「お母さん、10年もここに住まわせてくれてありがとうございました。
今日、引っ越しをいたします」

お母さんはびっくりしました。
驚いているお母さんの前でO君は言いました。

「この人と結婚した日から、出て行く家の資金を貯めてやっと家を買ったから」

「O君❗なにを言うの❗
O君の家はここでしょ❗
騙されてるのよ、嫁さんに」


「お母さん、僕はお母さんの言うとおりに生きてきました。
だけど、僕の好きな人との結婚も許して貰えず、僕はなんのために生きているのかわからなくなりました。

たまに様子を見にくるので、もういい加減子離れしてください」

そうしてO君とお嫁さんとその子供は引っ越ししていきました。

お兄さんはお母さんの性格をいち早く見抜いていたからこそ、先に籍を入れてさっさと結婚してしまったのです。

優しいO君は50歳を過ぎてからやっと本当の自分を取り戻せるようになりました。

お母さんが引き合わせたとはいえ、
優しいお嫁さんがいてくれたから、

自分は生きてこれた、
そう話していました。

でもね、中にはいるのですよ。

自分は○○家の長男長女だから、親からの結婚を受け入れて、それを苦とも思わない方々が。

それはそれで良いと思うのです。
これは何故こうした現象になるかというと、

魂の年齢の違いです。

魂はいろいろな人生を経験します。
王様になったり、奴隷になったり転生を繰り返して学びます。

そして、家を継ぐという課題を一度やってしまっている魂だと、
これがどういうことかわかっているから拒否反応を示します。

拒絶反応もします。
なんらかの心の病などにかかりやすくなります。

大学生が小学1年生の「書き取り」とか、
かったるくてできないですよね。
短時間なら可能ですが一生やらなければならないのですよ。

世界中でどの国でも一時期、跡取りを持つことが当たり前の時代が長く続きました。
その頃にほとんどの魂は学びを終えているのです。
でもごくたまにそこは後で学ぼうと考えて今学んでいる人がいるだけにすぎません。


なんの拒絶反応もない方は、まだそうした経験が
ない魂なので今世でそれを学ぶ必要がありますから無理にどうこうしろとは申し上げません。


しかし、少しでも違和感があるなら、
身体や心に傷を負っているならば、

既に学びが終わっていますので、
さっさとそこを出て新たな学びを得る方が幸せな
人生を送れます。

これは子離れできない親から脱出した方の例を書いております。
ところどころにフィクションをいれて、
ご本人様の許可を戴いて書いております。


今日も最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました😊