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59日目 まちラボから始めよう

只本屋島根浜田店というフリーペーパーだけを集めたお店をやっている。神戸まちづくり研究所さんからお声がけがあり、初めてのワークショップを開催することができた。会場は元町にあるまちづくり会館の4階。「まちラボ」地域活動やまちづくりに関する書籍がたくさんそろっていて登録制で利用できるワークスペースだ。今日は店主の森、そして私と息子の3人で会場入り。休日のイベントにはこどもが必ず付いてくる。とりあえず、図鑑や電車の本でご機嫌をとった。

ワークショップの内容は只本屋島根浜田店の活動紹介から始まり、フリーペーパーならではの魅力をいくつかの事例を紹介して伝えた後、100種類近く持参したフリーペーパーのなかから気になった記事を3つピックアップ。参加者同士でその記事のシェアリングをする。そして、最後に、参加者同士でお互いに相手に読んでもらいたいフリーペーパーを選んでプレゼントし合うというものだ。ピックアップしたフリーペーパーは只本屋のシールを貼った袋に詰めて持って帰ることができる。

単純だが、これが少人数でも盛り上がった。餃子のZINEを作っていいる人は大学生がつくっている「MOCO」という冊子に載っていた餃子の記事がきになり、親の健康が気になる方はアイセイ薬局が発行している「ヘルスグラフィックマガジン」や東北大学病院の発行する「hesso」が気になった。デザインに関心がある方は佐賀件と長崎県が発行し、有山達也さんがアートディレクションする「SとN」を選んだ。食べ物が気になる人は全国のカツカレーだけを取材した「カツカレー図鑑」を。

「あ、それいきますか」「そうきたか」「へーそんな記事も載ってるんですね」「ここにはないですが別のフリーペーパーにもきっと気に入る特集がありましたよ」などと、まるで、トランプの手札を出すようにお気に入り記事を紹介しあった。ワークショップというよりも「読書会」と言ったほうがしっくりくるかもしれない。それぞれに数あるテーマで編集されているが「地域の切り取り方は1点突破型で面白くできる」ということは本日の学びになった。もう少し参加者が増えればまた違ったワークショップ形式にもチャレンジできそうだ。

まちラボのスタッフさんが、この日の様子をリアルタイムで手書きでアーカイブして記事にしてくれていた。まちラボさん発行の新聞にイラスト入りで掲載してくれるという。

参加者に別れを告げて、サンチカで早めの夕食をとる。蘭州ラーメンのお店が手打ちのもちもち麺でお客さんがあまり入ってないのが不思議なくらい美味しかった。ご家族で経営しているのだろう。お店に帰ってきた小学生の息子さんが、同時に店に入ってきた客にすぐにお水を出していて関心した。フリーペーパーの読書会はラーメンでも食べながらやったほうが楽しいかもしれない。今日から3連休。3日連続でフリーペーパーイベントの始まりだ。

20231103

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