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夫婦はチーム-乗り越えて深まる絆

息子夫婦は、まだまだ若い。
だがもう8年も一緒にいる。
彼らは人生の1/3をふたりで一緒に生きてきた。

ガチガチの喧嘩をして「顔もみたくない」と言い合って距離をおいているときもあれば。
ベタベタに仲良しでお互いに「かわいい!」「かっこいい!」「最高」と言い合っているときもある。

ふたりのことだから、ふたりが良いようにすればいい。
親が立ち入る領域では無い。

だがしかし、そうは思っていても。
近くでいざこざしているのを見ているのは、楽しくはない。

息子夫婦のいざこざには距離を置いて傍観者を決め込む私ではあるが…。

「限界寸前」とまで思ったことは…。
一度だけ、ある。笑

それは、息子夫婦の関係が最悪の状態で、離婚するしないの会話がなされていたとき。

息子に対する、あーちゃん(息子の妻)の態度が、あまりにも酷かった。
(詳細は伏せる)

「離婚するなんて妊婦に言うの、夫として酷すぎない?」
と私に向かって憤るあーちゃんに思わず
「いや、でもまあ、そんなに嫌なら離婚もいいと思うよ?」
と、さらっと言ってしまった。

そのぐらい、我慢できなかった。笑

いや。
決して。
息子の味方をしたいとか。
息子が可愛いとかではなく。
(なんならいつもは、息子よりも、あーちゃんのほうが可愛い。笑)

人として。
あまりにも酷かった。

そりゃ息子だって離婚もしたくなるだろうよ…。
と思うほどの酷さだった。

「一緒にいて憎み合って罵り合っているより、いつもは別々に暮らして、会った時は穏やかなほうが、子どものためにも良いかもしれないよ?」

ほぼ、本音である。

それをきっかけに、あーちゃんも思うところがあったらしく、夫婦仲は若干、改善された。

まあ、お互いに酷い態度を取り合うほどの「何か」があるのだろうから、それこそ他人である私が介入できる問題では無いので、そんなことを言ったのは一度きりだったけれども。

私もたまには感情に負ける。笑


そんなこんなで。
いざこざの絶えない息子夫婦ではあるが。

やはり夫婦。

なにかの時には結束し、チームとして課題を乗り越える。


昨日が出産予定日の、あーちゃん。

ちょっと前までイザコザしていたふたりだが、さすがにそうも言っていられない事態である。
入院用のバッグ、孫くんの保育園の荷物、手続き用の書類。
あれこれの申し送りが、あーちゃんから息子になされ、息子も真面目な顔をして引き継ぎをされている。
そんなとき。
いつもは「子どもな顔」ばかりを私に見せているふたりだが、それなりに大人の顔をしている。

そういう姿を見ていると。
ふたりは夫婦であり、チームであり。
お互いに、共に生きていく相手だと認め合っているんだなぁ。
と感慨深い気持ちになる。

あーちゃんが。
日付が変わって、すぐに産気付いたらしく。

夜中の2時。
息子からのラインで目が覚める。
「いま病院。陣痛が来て入院になった」

おお!
予定日通り!
そして望み通りギリギリ平日!←料金が安いらしい。笑

息子家族の夜中の移動に全く気が付かずに寝ていた私。
「孫くんは?」
「あーちゃんの母親に預けてから病院に来た」

ちゃんと計画通りに動けたんだ。
さすがチーム…。

そして。

昨日14時。
「産まれた!」との言葉と共に、生まれたての赤ちゃんと、にこやかに笑う息子夫婦の写真が送られてきた。

第一子はコロナ禍で立ち会いが叶わなかったので、今回はふたりともが切望しての立ち会い出産。

きっと。
産まれる寸前まで。
ふたりで、あーだこーだ言いながら。

それでも。
ふたりらしく。

その苦しみを乗り越えて。

新しい生命を迎えたのであろう。

そんな妄想をして、嬉しくなった。


そして今朝。
面会に行けるとの話を聞いて、あーちゃんにライン。
「おめでとう!よく頑張ったね。今回は立ち会い出産できて良かったね。まあ、息子がいても、そんなに役には立たなかっただろうけど。笑」

するとこんな返事が返ってきた。
「夫くんに立ち会ってもらえて、本当に心強かった。私が取り乱す横で、ずっと落ち着いて、優しく寄り添ってくれて。やっぱり最高の男だと思った。惚れ直した!」

そかそか…。

良かった。

心から、ほっとした。

新しい生命の誕生も、もちろん嬉しいけれども。

息子夫婦の絆が深まったこと。
それが、なんだかとっても嬉しかった私でありました。