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海洋ゴミ回収装置「Seabin」について

みなさんは、海洋ゴミ回収装置「Seabin」をご存知でしょうか。

海洋ゴミ、海洋プラスチックゴミの問題は、海洋汚染だけではなく、海鳥や魚など、生態系にも大きな影響を与えています。

小さく砕けて「マイクロプラスチック」になった海洋プラスチックごみを食べてしまった魚を人間が食べてしまうことで、人体にも深刻な影響を与えていると言われています。


Seabin Projectは、

「陸にはごみ箱があるのに、海にごみ箱がないのはなぜ?」

と考えたオーストラリア出身の2人からスタートしたプロジェクトです。

きっかけは小さな疑問、問題を解決したいという意欲で、そこからチームを作りプロジェクトを具体的に進めています。

まさに、チームビルディングとプロジェクトで事業を推進しています。

「Seabin」とは、海(Sea)のごみ箱(bin)という意味で、立ち上げはクラウドファンディングを通じて資金を集めてスタートしています。

Seabinのいいところは、24時間365日、自動で海洋ごみを集め続けられるところにあると思います。

Seabin1台が1年間に回収できるごみの量は、ビニール袋約9万枚、持ち帰り用コーヒーカップ約3万5700個、600mlのプラスチックボトル約5万個分です。

設置場所や天候、環境等によって左右されるものの、実績データに基づく回収ごみの平均重量は1日あたり3.9kgで、年間1.4トンを超えます。

現在、世界39ヵ国で、860台が稼働していて、毎日4.6トンの海洋ごみを取り除き、6億リットルの水をろ過しています。

ひとつひとつのSeabinにできることは限られていますが、設置される数が増えるごとに与えるインパクトは増えていきます。

根本解決にはなりませんが、大きい一歩を考えて動けなくなるより、小さい一歩を積み重ねていくことも大切なアクションだと思います。


金賢守(キムヒョンス)


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