マンタロウ

万年傷心中の40代男性が現実逃避がてら半径10mの世界に主観的な分析を加えています。 …

マンタロウ

万年傷心中の40代男性が現実逃避がてら半径10mの世界に主観的な分析を加えています。 面白い記事なんて2割書ければ万々歳じゃないですか。

最近の記事

インターネットと丈夫な服が僕のファッションをダサくした

インターネットで服まで買えてしまうのはありがたいことには違いないが、僕のようにずぼらで己のことをきちんと把握していない人間にはネットで服を買うのは向いていないのかもしれない。 特に深刻なのはサイズの問題である。 自分の胴囲や脚の長さなどを正確に把握せずに、「まあ俺はLだろう」などと適当に雰囲気で注文すると、とんでもなくサイズ違いのものが届いてしまったりする。 実際、自宅のクローゼットには着ると身体が2回りくらい大きく見えるようなダボダボのジャージや、太もも部分だけパツン

    • インド体験記② インド料理に破壊された心と身体をモモが癒やしてくれたという話

      長く生きていれば、初めて食べるものでも、大体の味はその見た目から想像できるようになる。 しかし、インドでの食体験は僕の舌が培ってきた想像力を超えるものだった。 しかもその多くが悪い意味で・・・。 僕は辛いものが得意ではないが、インドに行けばスパイシーな食べ物がたくさん出てくる覚悟はしていたので、それはまだいい。問題は「これは辛いだろう」と思って食べたものが甘く、「これは甘いだろう」と思って食べたものが辛いことだった。 例えば、ある訪問先での会議を終えた後におやつとして供

      • 暑いのは涼しいせいだ

        連日30度台後半の激しい夏の暑さも毎年のように続けば騒ぐほどのものでもなくなる。 今日も暑いねえとは思うが、もう死んじゃうと思うほどでもない。 もしかすると、人間が持っている数々の特殊能力のなかでも、「慣れ」というのは最も強いものなのかもしれない。 世界を見渡せば暑いのは日本だけでないらしく、世界のあちこちが猛暑に襲われているという。 考えてみれば世界が暑くなるのも当たり前のことで、これだけどこもかしこもガンガン冷房をつけていたら、屋内が冷えた分の熱が屋外に出されて灼

        • インド体験記① 人の命が牛よりも軽い国

          インドに行ってきた。 とは言っても仕事で1ヶ月弱ほど滞在したくらいで、かの有名なガンジスの流れを見ることもなく、巷でよく言われているような人生観が変わるような体験には残念ながら巡り合えなかった。 それでも日本にいては決してお目にかかれない光景を見たり、味わえない体験をしたりすることはできたので、そうしたことをぼちぼちと書き留めていきたい。 インドの人々には「譲る」という意識があまりないように感じる。 何かを待つために並んでいても、平気で横から割り込んできたり、少しでも

        インターネットと丈夫な服が僕のファッションをダサくした

          物価高とフードロスと俺の昼飯

          ウクライナ戦争による資源高に加えて円安が続いていることなどで物価の上昇が止まらぬ。 これについて大所高所から物を言うつもりもなく、ただ自分の昼飯がモロに影響を喰らっているというのが辛いという話である。 物価高への対処の仕方は定食屋なり弁当屋なりによってまちまちだが、大まかに言えば価格を上げて量や質を維持するか、価格は据え置いて量や質を落とすかの二択になるのだろう。 そして自分の見たところでは値上げには踏み切らずに、量を減らしている店舗が多いように感じている。 これはす

          物価高とフードロスと俺の昼飯

          雇用の流動化の次に来るのは結婚の流動化じゃないだろうか

           雇用を流動化させることの必要性を訴える声が強まっている。  雇用の流動化については企業側と労働者側それぞれの視点から様々なメリットデメリットが挙げられているが、そうした議論を待つまでもなく、いまやキャリアのなかで複数の勤め先を渡り歩くことは当たり前になってきている。  労働者側としては、今時ひとつの会社に一生忠誠を尽くすなんて考え方は古臭い。その会社が一生自分の面倒を見てくれるわけでもなし、他に自分を高く評価してくれる会社があるのならば、大手を振ってそっちに行けばよいの

          雇用の流動化の次に来るのは結婚の流動化じゃないだろうか

          動かないエスカレーターに乗るとなんか色々バグる

           海外を訪れると、駅やショッピングモールなどで動いていないエスカレーターを登らされることがしばしばある。壊れてるんだか営業時間外なんだか知らないが、とにかく動いていないエスカレーターである。  動かないエスカレーターというのは要するにただの階段である。  日本では動いていないエスカレーターを登ることはまずないが、そこではみんな当たり前のように元エスカレーターの単なる階段を登っているので、僕も人の流れに乗って登ってみると、毎度不思議な感覚に襲われる。  どうやら僕の脳は、

          動かないエスカレーターに乗るとなんか色々バグる

          スポーツジムでの事故増加について思うこと

           先日の日経新聞に、スポーツジムでの事故が増加しているという記事が載っていた。  そういえば最近よく見かける24時間営業のジムなんかでは、深夜帯にスタッフが全く配置されていない店舗もあったりする。  そうした店舗では監視が行き届かないので、トレーニング中の事故を防ぐのが難しいのだろうなと思いながら読み進めていくと、事故のうち4割はパーソナルトレーニング中に起きていると書いてあったのには驚いた。  しかも事故のうち3割は全治1ヶ月以上の重傷とのことで、中には背骨を折ってし

          スポーツジムでの事故増加について思うこと

          納豆に救われた

           腹がいっぱいではよく眠れないので、なるべく夕食はとらないようにしている。  それでもどうしてもお腹が空いてしまう夜もあって、そんな時には納豆を買って食べることにしている。  納豆を1,2パック食べる程度であれば満腹で眠れないということもない。  納豆は栄養が豊富な食材だとは言われているが、具体的にどんな栄養があって、それが身体にどう作用するのか僕は知らない。ただみんなが栄養満点だとか完全食だとか言うので栄養があるんだなと思っている。  納豆はかき混ぜるほどに納豆菌が

          納豆に救われた

          誘惑と締切

           僕にとって年度末というのは、今年度の報告書をまとめながら、次の年度の提案書や企画書を作るという非常に忙しい時期である。  休みの日も図書館に籠もって情報収集や勉強をしながら報告書や提案書の素案を練ったりしているが、いつの間にか書棚から全く仕事に関係のない蔵書を見つけてきて読みふけってしまっていたりするから油断ならない。  やらなきゃいけないとことがあるのに一体何をやってんだよと自分でも思うけれども、「やるべきことをやらないで他のことをしちゃってる」という背徳感も相まって

          醤油と砂糖の力は偉大

           先日、岡山に出張に行ってきた。  どうでもいいことだが、僕は飛行機や新幹線なんかの長距離移動中は食事なんかはせずに眠ったり本を読んでいたりしたいタイプの人間である。  狭くてガタガタ揺れるから落ち着かないし、飛行機の機内食はまずいし。  てなわけで、なるべく新幹線の中では飯を食わずに済ませたかったのだが、ちょうど移動が昼食時にかかっているうえ、岡山に着いたらすぐに仕事に取り掛からなければならない。  まあ東京から岡山までの道のりは4時間もある。赤ん坊じゃあるまいし、

          醤油と砂糖の力は偉大

          大学生が子供を欲しがらないのは当たり前だろう

           マイナビが実施した調査において、「大学生の5人に1人が子供を欲しがっていない」という結果が出たことが記事になっていた。  この割合は1年前の調査から大幅に増加しているらしいが、むしろ男性の生涯未婚率が3割に達しようとしている現代に日本において、大学生の8割が子供を欲しがっているんならそこまで悲観する話でもないのではないかとも思える。  それにしても、子供が欲しくない主な理由として挙げられている選択項目を見ると、「うまく育てられる自信がない」とか、「経済的に不安」とか、「

          大学生が子供を欲しがらないのは当たり前だろう

          大谷翔平の真の功績について

           大谷翔平の最大の功績は、もしかするとWBCで日本を優勝に導いたことでも、日本人初のMLBホームラン王に輝いたことでもなく、眠ることの大切さを世の中に知らしめたことではないかと考えている。  野球のトップリーグであるMLBで投打二刀流を成功させたことや、ホームラン王やMVPを獲得したことは偉業には違いないが、これらは言ってしまえば所詮野球の世界の話であって、一部の日本人や野球ファンの心を躍らせたというだけで、実利は一切伴わないものである。  しかし、「大谷はたくさん寝てい

          大谷翔平の真の功績について

          左利きは書きづらいの?

          先日、仕事の付き合いで会議を兼ねた勉強会のような会合に参加してきたが、残念ながらあまり個人的に興味が湧く内容ではなかった。 とはいえ、付き合いで参加した勉強会なので中座するわけにもいかず、天井を見上げたり壁を睨んでいたりしていた。 そんな不真面目な僕とは対象的に、隣りに座っている人は、食い入るように講師の話に耳を傾け、時折机の上に広げたノートに何事かを書きつけていた。 「熱心にメモまで取って立派な人だな」と尊敬の眼差しで見ていたところ、彼の動作にちょっとした違和感を覚え

          左利きは書きづらいの?

          僕と水たまりの40年

           母親が僕が幼い頃の思い出話をする時に決まって出てくる話がある。  外を歩いている時に水たまりを見つけると、僕は母が止めるのも聞かずにそれを目掛けてまっしぐらに駆け出し、躊躇うことなく水たまりの中に踏み入って飛んだり跳ねたりを繰り返していたのだそうだ。ご丁寧に水たまりの中でもわざわざ一番深いところを探り当てて勢いよく飛び跳ねるものだから、雨水と泥が交じったものの飛沫が勢いよく跳ね上がり、靴やズボンどころか、シャツから頭に至るまで雨水や泥にまみれて家に帰ってから身体や服を洗う

          僕と水たまりの40年

          外国人に変な謙遜を教えてほしくない

           日本にいる外国人に「日本語上手いですね」と言うと、大抵の場合「いえいえまだまだです」という答えが返ってくる。  こちらもまだ日本在住の外国人に慣れていない時は「こいつ・・・デキる!」と思ったものだが、どの外国人も一様に「まだまだです」と判で押したように答えるので、もしかするとそういうマニュアルでも出回っているのか?と勘繰るようなった。  おそらくこうしたマニュアルは外国人というよりも、日本語の先生の間に出回っているのではないだろうか。彼らは「いえいえまだまだです」を通し

          外国人に変な謙遜を教えてほしくない