大学生が子供を欲しがらないのは当たり前だろう

 マイナビが実施した調査において、「大学生の5人に1人が子供を欲しがっていない」という結果が出たことが記事になっていた。

 この割合は1年前の調査から大幅に増加しているらしいが、むしろ男性の生涯未婚率が3割に達しようとしている現代に日本において、大学生の8割が子供を欲しがっているんならそこまで悲観する話でもないのではないかとも思える。

 それにしても、子供が欲しくない主な理由として挙げられている選択項目を見ると、「うまく育てられる自信がない」とか、「経済的に不安」とか、「子育てに伴う責任を負う自信がない」とか随分とネガティブなことばかり書かれており、なんだか恣意的なものを感じてしまう。

 そもそもまだ仕事もしていない大学生が将来や経済的なことを不安に思うのも当たり前のことではないか。大学生にそんな質問をすること自体があまり意味のないことのように思える。

 社会に出たらそれまでの価値観が180度変わることだってあり得るのだから。

 僕が大学生の頃なんて「俺は幕末の志士みたいに生きて若くして死ぬんだ」などということを結構本気に考えていて、将来設計などというものとは一切無縁であった。

 こういう何も考えていないマヌケな大学生が選べるような選択肢も用意されていたのだろうか。

 主な理由として挙げられている項目のほかにも、「革命に生きるので結婚とか考えてない」などといった桐島聡容疑者的な選択肢もあったのだと信じたい。

 ちなみに僕も本気で幕末の志士みたいに死ぬと思っていたら、アルカイダとかイスラム国にでも身を投じて殉教していたのだろうが、こうして40過ぎまで生きながらえているところを見ると、そこまでの熱意もなかったものとみえる。

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