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さらば青春の光

ども。第2回はビートジェネレーションの華が開いたアメリカから遠く離れたイギリスでほぼ同時期に生まれたカルチャー誕生のお話でもしてみたいな。

洋服やカルチャー好きならもしかしたら見聞きしたことあるかもだけど【さらば青春の光】という映画しってる?当時のユースたちのことをとても詳細に描いている映画なんだけど、そこでフィーチャーされてた《modsモッズ》と《rockersロッカーズ》について紐解いていくね。

まずはその一世代前、1950年代高度成長期のイギリスに初めて音楽と結びついたサブカルチャーがイーストエンドに誕生したんだ。ティーンたちは丈の長いエドワードジャケットに細身のパンツに厚底靴。そしてリーゼントヘアがアイコンのR&Bやロック愛する《テディボーイズ》〈通称テッズ〉の爆誕である。

彼らから派生した《モッズ》と《ロッカーズ》はのちに1960年代を代表するUKスタイルになるのだが、2つの違いってなんだろう?

いろんな資料や記事を見ると、
《モッズ》→中流階級、暇だから反抗 
《ロッカーズ》→もうちょい下、怒れる若者
みたいなイメージが多いんだがちょっと疑問なんだよな~🙄
人間そんなパッキリ分かれないよね〜。

丁度この頃イギリスは徴兵制が無くなってるからユース達は労働者として賃金貰える様になった訳じゃん。つまり自由に使えるお金が出来たんだよね。
だからそれをどこに使うの?
クラブ通いやファッション→《モッズ》
バイク1択!→《ロッカーズ》
いつの時代もこんな単純な感じじゃないのかなぁ?
特にそこそこ金のあるティーンの考えることなんて🤔ねぇ

詰まるところ、《テッズ》がこの地域でユースが自己主張して集まって初めて出来た“暴走族”みたいなのじゃない?
そこから《モッズ》《ロッカーズ》っていう“チーム”が出来た。みたいな見方をするとあとで話すけど、その後の抗争もしっくりくるね🤔

モッズの特徴


《モッズ》は”モダーンズ”の略称で、サイドベンツで細身の三つボタンのスーツに、ボタンダウンシャツとほそ身のタイの組み合わせるか、フレッド・ペリーのポロシャツでキメキメスタイル。ポークパイハットもアイコンの1つなのだけど、モッズと言えばやっぱりコレ。M-51(ミリタリーパーカー)🙌
このM51、モッズたちに愛用されたから「モッズコート」って言われてるんだけど、彼らの多くはクラブに集まって過ごしたんだけど、当時はまだ舗装されてない所も多かったから「泥はねとかマジありえねー💢」って理由で着てたそうだよ。移動手段が”ベスパ”か“ランブレッタ”だったのも同じ理由。ライトやミラーでカスタムするのはご愛嬌だけどお洒落っ子たちの精神は今も昔も変わらない🤣

ギャルのネイルとつけま
めがねがうすわらいなのうける
ずっ友だよ♪


ロッカーズの特徴

《ロッカーズ》は、50年代のバイカーたちの聖典、「乱暴者(あばれもの)」のマーロン・ブランドに憧れてロックンロールと単気筒バイク、スピードをこよなく愛する若者たちはリーゼントに革ジャン、ジーンズという男くさいアイテムを身につけて、カフェに集まり、バイクレースを繰り返すという男臭さ満載のユースカルチャー。平たく言うとただの暴走族だな〜😅

カフェレーサー(真顔)
お調子者のせいでおケツしか見えない件


ブライトンの暴動

1964年5月18日、ブライトン海岸でモッズとロッカーズが乱闘事件を起こし、暴動にまで発展した。通称スタイル・ウォーなんて呼ばれているんだけど、この争いは男らしさとは?を周囲に問いかけたものでもあったんだ。

想像してみなよ。キレイに折り目のついた汚れ一つ付いてないパンツをはいてソフトな物腰にみえる《モッズ》たちが、明らかに荒くれ者然とした《ロッカーズ》たちとやり合ってるんだ!!
当人たちは兎も角、観てる方はさぞや興奮しただろうね。

この辺は映画「さらば青春の光 (Quadrophenia)」で忠実に再現されてるので一度は見てみるとその頃にタイムスリップできるよ🛸

その後、《モッズ》は流行の主流になり、逆にロッカーズは廃れていくが、そのモッズも70年代には《ヒッピー》に時代の主役を譲って行くんだ。(すげーなヒッピー…)

でもモダーンズたちは少しずつ形を変えて生き残っていくんだ。《ネオ・モッズ》や《スキンズ》となってね🐭

その辺りはメインストリームとは全く相容れないそこそこニッチなサブカルチャーになるのでまた機会があれば…。

さて、今回はこの辺で🙌
めっちゃ久しぶりに【The Who】でも聞きながら、お酒でも頂きます🍶

お付き合いありがとうございました~🖖



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