行動介入計画 Behavior Intervention Plan

これは最近同僚におこった話なのですが書こうと思います。

生徒の中で素行が悪い子がいまして、熱心な先生が注意してたんですが、生徒も反抗期ですから言うこと聞かない。そして先生がもっと一生懸命になっちゃって、キツイこと(全然キツくないんですが、生徒的にはきつい言葉)を言ったということで親からクレームが入って、入った以上上層部が対処しないといけないということで、上司から呼び出しをくらった同僚の先生が落ち込んじゃって。。。という話です。こういうのってベテランの先生にもおこります。先生は一生懸命でやってますから、上から注意されたらすごく落ち込みます。それが原因で辞めたり他の学校へ変わっていった人を何人も見てきました。けど、生徒には決してキツく当たってはダメなんです。

なんと書いて説明したらいいのかはわかりませんが、たとえば、生徒さんの口が悪い場合、あなたの口が悪いと言って注意するのではなく、悪い言葉そのものに対し注意せねばならないことが大事です。本人ではなく、言葉。本人ではなく、問題行動の行動部分のみ。。。といったところでしょうか。後、先生一人でなんでも頑張らなくてもいいという気がします。生徒の問題行動が先生一人で解決できるなんてありえないと思うんです。

生徒の素行が悪い場合はそれをまず記録し、淡々と注意だけし、注意した、というエビデンスを残します。注意した後に生徒の素行や言動が変わらない場合、もしくは問題行動が継続する場合はそれも記録し、上の人間へ報告します。そして後は上の人(専門の部門の人)にお任せします。先生がすべきことは「注意する」です。色めきたって説教なんてしない方がいいです。もし、生徒の素行や言動の悪さのエビデンスが増えてきたら対処するマニュアルに沿ってチームで行動が取れますし、それの方が確実に安全です。どの学校にもマニュアルはあるはずなので、定期的にマニュアルの見直しをしたり、PDで先生たちにマニュアルの復習をするのが大事だと思います。

日本の学校ではどうなのかわかりませんが、私が今いる学校では上記のような感じで動いています。過去務めたどの学校でもマニュアルがあって、そのシステムに沿って対処することを求められてきました。マニュアルはBehavior Intervention Plan (BIP)(日本語ではなんというんですかね?)と呼ばれてます。そして、そのマニュアルは結構細かく、生徒の問題行動に対しカスタマイズされた方法で対処するように書かれています。

生徒が先生に対しワガママになったり反抗的になったりするのは当たり前のことですが、問題行為だったり反抗的な行為は生徒へ与えられた権利ではありません。生徒さんにはそれを理解していただき、生徒一人だけではなく、他の生徒と一緒に心も体も安全で学べる環境作りをしていかないといけないと。。。思います。


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