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#178 日本の特許出願数はどうか

#177 は科学論文でした。科学技術はどうでしょう。

特許数で見てみましょう。

WIPO (世界知的所有権機関)「特許出願数(自国を含む世界で出願した特許の総件数)」

バブル期の1990年。「日本」の特許出願数は33万2956件で世界トップ。第2位は「米国」で9万910件と、圧倒的な差が開いていました。

それが2011年まで一度も世界1位の座を譲ることなく、日本は世界一の特許出願大国でした。

2011年。「日本」で47万5070件の一位の出願でした。2位「米国」で44万719件、3位「中国」43万6168件。

2012年。「中国」56万1405件でトップとなり、日本は49万271件と2位に逆転されました。思えばこの頃が逆転サヨナラの始まり。

2019年。トップ「中国」1,328,067件。2位「米国」521,735件。日本3位で453,816件。

中国は遠く離れて日本の3倍近いトリプル・スコア状態。米国は日本を抜いていますが、ここは中国の驚異の躍進というべき。

日本」は2000年以降停滞、下降してしまっているのが残念。

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国際的な展開を視野に入れた特許の出願に絞ってみてみましょう。

特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願。

これは、ひとつの出願願書を条約に従って提出することで、PCT加盟国であるすべての国に同時に出願したとみなされる制度

1990年。トップ「米国」7726件。「ドイツ」「イギリス」と続いて「日本」は1747件で4位でした。

2003年。日本17,415件第2位に上がりました。そして2016年まで「米国」の次の位置でした。

2020年。世界一位は「中国」6万8692件。2位「米国」5万8849件、3位「日本」5万525件。

中国は世界というより国内の競争が激しいのではと思います。

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