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【ハイブリッドテクノロジーズ】MVP開発とは?

こんにちは。株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(東証グロース:4260)IR担当です。今回もご高覧いただきありがとうございます。猛暑が続く毎日ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。こまめに水分を補給して熱中症には十分お気を付けください。

さて、現代はビジネス環境の変化が激しく、どのようなプロダクトが市場に受け入れられるか、予測が難しい時代といえます。このような環境の中、ユーザーのニーズに素早く対応できる開発手法として注目されているのが、MVP開発です。今回は、このMVP開発の概要や特徴についてお話しします。


MVP開発とは何か?

MVP(Minimum Viable Product)とは

MVPとは、”Minimum Viable Product”の略で、ユーザーが価値を感じられる最低限の機能を備えた製品を指します。MVP開発は、そのような必要最小限の製品の開発とリリースから始め、ユーザーからの有効なフィードバックを反映しながら、改善や追加開発を繰り返していく開発手法です。顧客の需要と合致しない製品にリソースを割いてしまうリスクを抑えながら、ニーズに合わせて効率よく開発を進められることが大きな特徴といえます。

MVP開発が注目されている背景

顧客に製品を提供する企業にとって最も重要なことは、顧客ニーズにマッチした製品を開発することですが、せっかく期間とコストをかけて開発した製品の結果が芳しくないことは珍しくありません。市場の変化が目まぐるしい現代は、製品やサービスを送り出してみなければ良し悪しが分からない側面があることも確かです。小さな単位で市場に出してからユーザーの反応を見て、検証や改善を行うMVP開発は、現代の市場特性にマッチした開発手法として、多数の新規事業開発の場面において活用されています。

例えば、あるテーマに特化したSNSのサービスを開発するとしましょう。SNSにはタイムライン、投稿へのコメントやリアクション、動画や画像の共有等、様々な機能が考えられます。しかし、全ての機能を実装するとなると、相応の費用や開発期間が想定されます。
しかし、MVP開発では、まずは1つか2つの機能だけに絞ってリリースします。例えば、タイムライン機能や、このnoteにおける「スキ」に相当するリアクション機能の2つに絞れば、最小限のコストで、且つ迅速にリリースが可能です。最小限の機能を早期にリリースし、ユーザーからの口コミなどを確認することで、顧客のニーズをいち早く把握し、需要の蓋然性が高い機能の追加開発が可能です。
重要なことは、その製品の根幹に対する顧客の潜在ニーズを早期に把握することです。そのため、実装初期から補助的な機能や、必要以上の完成度を求めることは、MVP開発では望ましくないとされています。
コストと時間をかけて開発したにもかかわらず、ユーザーから何の反応も得られなければ意味がありません。顧客ニーズに合った開発を行うために、最小限のコストと時間で製品をリリースできるMVP開発が有効といえます。

MVP開発と一般的なソフトウェア開発の違い

MVP開発の目的には、主に以下のような利点があります。

  • 最小限の機能開発からスタートすることで、リリース時期の早期化コストの削減ができる

  • 実際の製品に触れたユーザーの反応から、確からしい需要を把握しながら開発を進められる

必要最低限の価値を提供する製品を低コストで素早く完成させ、ユーザーの反応を伺うMVP開発は、リリース初期は製品全体の完成度ではなく、仮説検証に十分な機能を実装できるかが重要なポイントといえます。
これに対して一般的なソフトウェア開発は、開発の初期段階からその製品の完成形を見据え、一定以上の完成度・品質を追究する傾向があります。根幹となる機能以外にも、製品に求められる機能、UX/UIなど、周辺要件も満たすことが求められるのです。MVP開発と比較すると完成品のイメージや必要なリソースの見通しが立ちやすい一方で、リリースまでにかかる開発期間やコストが大きくなってくることが特徴です。仮に仮説自体が間違っていたり、開発期間中に市場に大きな変化が生じたりした場合などは、開発した製品が市場に受け入れられなくなり、過大な損失を受けるリスクがあります。

まとめ

MVP開発は必要最小限の機能を備えた製品を早期にリリースし、ユーザーの評価やフィードバックを反映しながら完成度を高めていくことで、立ち上がりのコストを抑えつつ、市場の需要に沿った製品を開発することを目的とした開発手法です。市場の需要が不明瞭な製品の開発と相性がよく、市場環境が刻々と変化する昨今、注目を浴びています。
当社はHybrid Technologies Capitalでユニークなサービス構想を持つパートナーへの出資と開発の支援を行っていることや、今年4月にはお客様のサービス構想を具体的な開発要件に落とし込む提案を得意とするWur株式会社を子会社化したこと等、今後も新たな市場で活躍するお客様との協働は続いていきます。ここでご紹介したMVP開発を含め、最適なご提案ができるよう、日々精進しております。

MVP開発手法には、その中にも様々な種類があり、それぞれ得手不得手や最適な場面があります。そうしたお話も、今後ご紹介できればと思います。

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