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【ハイブリッドテクノロジーズ】当社の競争優位性 ~オフショア開発の課題解決と人材採用術のヒミツ~

こんにちは。株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(東証グロース:4260)IR担当です。今回もご高覧いただきありがとうございます。

前回はオフショア開発の委託先として、ベトナムが人気No.1である理由について紹介しました。今回はオフショア開発特有の注意点や、これに対して当社が取り組んできた解決策、エンジニア採用のヒミツなどを紹介します。


1. オフショア開発特有の課題と当社の解決策

オフショア開発の課題となるのはコミュニケーションの難しさ

オフショア開発には日本国内での開発と比較して、豊富なエンジニアリソースやコストメリットといった優位性がある一方で、言語や文化的背景の違いによるコミュニケーションが懸念点とされています。エンジニアとしての能力が高くても、外国語の依頼内容を正しく伝達できなければ要望通りのシステムはできません。また単に言葉を理解できても、文化的背景が異なることで日本のお客様の想定とは異なる判断をしてしまうケースもあります。オフショア開発では、こうした言語、文化の違いから生じるコミュニケーションロスが課題となるのです。

コミュニケーションロスを抑制する当社の取り組み

この問題を解決するため、当社日本法人にはベトナム人の「ブリッジSE(BrSE)」と呼ばれるエンジニアが多数在籍しています。BrSEは日本の大学の卒業生や、日本企業での就労経験者を中心に構成されており、日本語が堪能で、日本人の考え方や商習慣にも理解があるメンバーです。このBrSEがお客様との打ち合わせに日本語で参加し、ベトナムの開発チームにベトナム語で打ち合せの内容を適切に伝える体制を敷いています。日越両国の言語と文化を理解し、日本のお客様とベトナム人エンジニアの橋渡し役を担うBrSEがコミュニケーションロスを抑制し、開発を成功に導く役割を担っています。

2024年9月期第2四半期決算説明資料 36p

2. 当社の機動的なエンジニア採用とその秘密

ベトナム国内で多くの若いIT人材が育っているとは言え、熟練されたエンジニアや特定の開発言語、開発スキルに特化した人材など、一部領域で人材の獲得競争が始まっています。このような中でも当社ベトナム法人では、開発案件に参画可能な採用候補者として経験者では30,000人以上、新卒人材では2,700人以上のリストを作成しており、開発案件が立ち上がればスムーズにエンジニアを確保できる状況となっています。この採用の機動性も当社事業の優位性の一つであり、いくつかのヒミツに支えられています。

代表のミンがベトナム人だからこそ持つネットワーク

1つ目は、当社代表のミンが持つベトナム人コミュニティ、IT人材への訴求力です。代表がベトナム人だからこそ作れる共感接点やキャリアパスの安心感から、多様な経路からエンジニアに関心を持っていただけています。また、東京証券取引所の上場企業では唯一のベトナム人代表者として、ベトナム国内の様々なメディアに取り上げていただいたこともあり、ベトナムで広く認知されていることで、候補者に安心感をもっていただけることも、理由の1つです。

ベトナム国営放送にて番組撮影に臨むミンの様子

3都市の有名大学10校との連携協力

2つ目は、ベトナムの主要大学との産学連携による、新卒IT人材への訴求力です。当社ベトナム法人は、ハノイ、ホーチミン、ダナンというベトナムの3都市にオフィスを構えており、各都市でIT人材育成の中核となっている主要大学と連携協力に関する覚書を締結し、学習プログラムを共同で設計したり、新卒のIT人材の紹介を受けられたりできく関係を築いています。これまでに連携した大学は10校に及び、継続的な関係強化に取り組んでいます。

ホーチミン市科学・技術大学と当社ベトナム法人による連携協力に関する覚書の締結式

社内エンジニア養成機関の設置

3つ目は、当社ベトナム法人のエンジニア養成機関「ハイブリッド・タレントアカデミー」による、エンジニアの社内育成の取り組みです。このタレントアカデミーでは、約3ヵ月間でエンジニアとして働くための開発のノウハウや、ビジネスマナーを学ぶ他、先輩社員と一緒に実際の案件に参加するOJT等、短期間で実践的なエンジニア研修を行います。そして各研修項目の優秀者は、プログラム終了後に、正社員として迎え入れる仕組みを構築しています。
タレントアカデミーは主にITを専攻する大学生や卒業生を対象としており、入社前に即戦力レベルにまで育ててから採用する仕組みとなっています。このアカデミーでは実践的な技術を学べるとあって、多くの学生を惹き付けています。

従業員に優しいオフィス環境や手厚い福利厚生

最後に、当社ベトナム法人は、社員の働きやすい環境づくりによる、就労者の満足度向上に取り組んでいます。例えば公的保険よりも手厚い民間保険を導入したり、家族の日、女性の日、創立記念日などに様々な催しを通じて、社員のエンゲージメント向上を図っています。またオフィススペースやリフレッシュルームの設置など、労働環境の改善にも継続的に取り組んでいます。
こうした従業員の待遇を整えることで、採用候補者から「ここで働いてみたい」と思っていただける他、従業員に知人を紹介してもらうリファラル採用にも繋がります。

当社ベトナム法人 ホーチミンオフィスのリフレッシュスペースの様子

働きやすい環境づくりで優秀企業賞を受賞

当社のベトナム国内におけるエンジニア採用の優位性の源泉として、当社代表のミンがベトナム人として初めて東証に上場したユニークなポジションによる高い認知度、社内に備えるスキルアップの仕組みや快適な就労環境を通じたエンジニアの働きやすさ等をご紹介しました。こうした特長が評価され、2024年3月には、通算3度目となる、ベトナムの著名な ITエンジニア専門の求人サイト「itviec」が毎年発表している「VBIT賞」を受賞しました。この賞については、別途記事を公開しているため、まだご覧いただけていなければ、ぜひご一読ください。

3. まとめ

今回の記事では、オフショア開発の大きな課題であるコミュニケーションロスの抑制と、ベトナム国内での採用優位性の確保に向けた当社の取り組みをご紹介しました。
当社は両国間のコミュニケーションを円滑に行うため、日越の橋渡しを担うベトナム人BrSEが日本法人に在籍し、当社と代表のミンを基点としたベトナム国内のユニークなポジションと、高水準な就労環境を支えに高い採用力を保持しております。より優秀なエンジニアの安定的な採用は、プロジェクトの安定化、開発速度や品質の向上にもつながります。だからこそ当社ベトナム法人では、「ここで働いてみたい」、「ここで働き続けたい」と思ってもらえる環境作りに力を入れています。

当社グループは、今後もオフショア開発のデメリットの解決、潤沢なエンジニア供給力、そして高い従業員満足度を背景とし、高品質でスピード感のある安定したプロジェクト運営を提供して参ります。

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注意事項

このnoteは当社の事業活動、IR活動についてお知らせすることのみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関するご決定は、ご自身の判断で行って頂きますよう、お願い申し上げます。

以上

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