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その日のまえに Vol.424

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★この note は、かつてわたくしが発行していたメールマガジンを再構成したものです。楽しんでいただければ幸いです。本文中のURLはほとんどがリンク切れしていますので、興味のある方は自分で検索してください。

★今のわたくしからひとこと..
実は、編集後記にあるような事情で、重松さんの小説が読めなくなってしまいました。でも、今はこれも読者を楽しませる(泣かせる)ためのたくらみと割り切ることもできるようになりました。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
   
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 泣かせの作家といえば
 浅田次郎さんに重松清さん
 
 60歳も越えるとすっかり涙腺がゆるくなって
 映画みても小説読んでもすぐに堤防決壊
 
 こりゃいけませんって


 こんにちは!
 焼酎ライフ通販 + 焼酎王国ドットコム の
 安っさん@安田博史 60歳 『泣きのオヤジ』 でございます
 
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■ 焼酎ライフ通販 + 焼酎王国ドットコム ■
               焼酎ライフ通信 2013.11.5 Vol.424
【その日のまえに】
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 またも泣かされました
 
 今回ご紹介する本は重松清さんの『その日のまえに』
 
 物語は七つの短編からなります
 
 前半は「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」
 「ヒア・カムズ・ザ・サン」の4篇

 家族や友人の病や生と死をテーマとした4つの物語は
 それぞれ登場人物も異なり 
 独立した短編として読むことができます
 
 この4編だけで おなかいっぱいに
 物語世界にのめり込んでしまいます
 
 が メインは次の3編
 
 「その日のまえに」
 
 妻・和美は余命一年もないことを告知された
 先生に許しを得て二人で新婚の頃住んでいた町を訪れた
 
 体力のある内に まだ歩ける内に どうしてもこの町を
 歩いておきたかった
 
 帰途につく駅で和美は言った
 「ここから始まったんだから、もう一回・・・ここから
 始めたいよね」
 

 「その日」

 「その日」が来た
 僕たちは、もうその日を生きている
 
 和美は幸せだったか - 
 僕と出会って、夫婦になって、家族をつくって、
 幸せな一生だったのか - 
 

 「その日のあとで」

 僕は、その日のあとも生きている。和美のいない歴史をゆっくりと
 刻みはじめている。和美一人をその日に置き去りにしたまま、
 僕たちはまだ終わっていない
 
 
 「考えることが答えなんだと、わたしは思ってます。死んで
 いくひとにとっても、あとにのこされるひとにとっても」
 
 最終章のこの言葉が心に残りました
 
 何について考えるか 
    - 自分の生きてきた意味や死んでいく意味について
 
 
 独立していると見えた最初の4つの短編が 
 最後の3編に思わぬかたちでつながり
 より深い物語をつむいでいます


 あなたの物語をつむぐ焼酎

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 ☆━━━○ 焼酎ライフ通信編集長 安っさん 編集後記 ○━━━━☆

 ・‥…・・・★しょちゅくれ友の会の輪

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 和美が看護師に託して家族に残した最後のことば

 ワタクシはそれはちょっと違うんじゃないかなと思いました
 遺されたものにとって都合がよすぎる
 
 先に逝くものとしての思いは
 
 「記憶して下さい。私はこんなふうにして生きて来たのです」
 
 という「こころ」の先生の言葉が本当じゃないでしょうか

 ・‥★「しょちゅくれ」とは宮崎の方言で焼酎愛好家という意味です

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