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”絶品韓国料理”を作る『ソンマッ』 ー私が「ソンマッ」研究をするワケー

タイトルを見て「ソンマッ」って一体なんのこと?
と思った方が多いのではないでしょうか?

初めまして。「韓国家庭料理のソンマッ研究家」のヒャンです。
日本人の方に、「ソンマッ研究家」といってもピンと来ない方がほとんどかと思いますのでご説明しますね。

「ソンマッ」とは、
平たく言うと韓国語で「おふくろの味」、のこと。

「ソン(손)」は「手」
「マッ(맛)」は「味」
「その人にしか出せない味」という意味です。

日本料理におきかえてお話ししましょう。
例えば「塩にぎり」

どうして おばあちゃんの握ったおにぎりが
美味しいのでしょう?

おばあちゃんが握ったおにぎりと、
同じレシピ・同じ釜の飯で作ったものは、
同じおにぎりの味、ではありませんよね!

おばあちゃんのおにぎりの絶妙の塩加減、食感、
はやっぱりいつ食べても美味しい!

マネしようと思っておばあちゃんに教わって
同じレシピ、同じお米、同じ工程で
つくってみた。でも味は同じにはなんかならない。

そんな経験をしたことはありませんか?


そうです。この答えがレシピに加えての味を作り上げる大切な要素、
ソンマッ」の存在なのです。


おばあちゃんが握ったおにぎりは、
おばあちゃんにしか出せない。
おばあちゃんの手の力・おばあちゃんのエネルギー(愛情)が その手から
おにぎりに入る。
それらが ハーモニーを織りなしているから
美味しいおにぎりの味になるんです。

「愛情を込めて作った!」料理はなぜか美味しい。
この説明も「ソンマッ」になるんですね。

『愛情』は最高の調味料になると 私は思うのです。


少し自己紹介をさせていただきますね。
私は亡き母の味をもとめてソンマッ研究をして8年になります。
プロではありませんが、家庭で簡単に絶品の韓国料理を作れる腕にはかなり自信があります。なぜなら幼少のころに絶品ソンマッ料理を食べて育ったから。

私の母は、日本で育った韓国人で料理の腕前がよく、巷ではそこそこ
料理上手で名が通っていました。 

そんな自慢の母は早くに亡くなりました。
母のおいしい料理を食べて育った私。愛情たっぷりのレシピを毎日受け取ったわたし。
そんな私が母の味を探し求めて、早8年。 
料理研究ではなく『ソンマッ研究』をしています。

「どんな気持ち」で「どんな調味料」を「どんな工程」で作るのか、
これを日々研究しています。

おそらく「どんな調味料」と「どんな工程」を研究している料理研究家は
沢山いると思うのですが、私のように「どんな気持ち」で料理を作ると
最高の傑作ができるかを研究している人は珍しいのではないでしょうか?

私の毎日は母との対話・・・

料理をしていると 成功することも失敗も多々あります。
毎回、ソンマッの点数がつくようです。
そして天然すぎて逆に辛口な母の声が聞こえるようです
「なんかちょっと…あんまり上手ちゃうな。」
「もっと集中して愛情いれんと美味しくならんで!」
って。天国から母の声が聞こえてきます。


さて 今日のお料理の点数は何点かちょっと聞いてみましょう。
「えっ?30てん」? 何それ


めっちゃ低い💦(はい 母は正直すぎるんです)


ということで本日のお料理は却下になりまして‥(こんなこともある)
おーい、こどもたちー 今日はマックにしよう(笑)
明日はおいしいソンマッ作ってあげるからね!


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