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生まれて初めてグランピングに行ったら史上最強のエリンギに出会った話

2019年の夏のお話である。

転職して仕事にも慣れてきた頃に、大学の部活メンバーでグランピングに行くことになった。

私はグランピングというものを体験したことがなかったので、見知った仲間と一緒にグランピングに行けることを喜んだ。

初めてのグランピング場へ

グランピングができる場所は、京都のるり渓にある。

私は新快速に乗って京都駅まで行き、山陰線の電車に乗り換えた。

ほどなくして、同じく電車でやってきたメンバーも同じ車両に乗ってきた。

ボックス席に座り、車窓の田園風景を眺めながら話をしているうちに、電車は終点に到着した。

終着駅のバス停から、グランピング場への送迎バスが出ていたので乗り込んだ。

バスはどんどん山の中へと入っていき、林をかき分けるように敷かれた、くねくねとした道路を走り始めた。

しばらく乗っていると、それまでずっと林の中だった景色が一変して、急に広い敷地が見えてきた。

これが噂のグランピング場か、と思っていたら、やはりバスは敷地の中で停車した。ついに到着である。

参加者全員集合

受付でチェックインを済ませてしばらくしたところで、車でやってくるメンバーも合流した。

会場にはコテージがいくつも設置されていて、グランピング初心者の私にとっては初めて見る景色だった。

コテージの外にはグリルや長机が置いてあり、各自で料理ができるようにセッティングされていた。

料理に必要な食材や調理器具は、所定の時間になったら取りに行くようになっていたので、メンバー全員で取りに向かった。

最強のエリンギとの出会い

受け取り場所に行くと、木でできた棚の中に食材がなんかオシャレな感じに並べられていた。

しかも、「焼き芋食べ比べ」とか「カポナータや丸焼きに」など、おすすめの食べ方と共に食材の名前が書いてある札も取り付けられている親切設計。

さすが京都だけあって、京野菜がいくつも置いてあった。

写真で見える棚の反対側にも、食材が置いてあったので見てみることにした。


そして私は、そこで運命的な出会いを果たす。




…なんだこれは。

なにしてもおいしい食材…? 最強じゃね…?

この「なにしてもおいしい」というワードは、私の心をガッチリと掴んで離さなかった。

今でも近所のスーパーでエリンギを見かけたら、このワードが脳裏をよぎるレベルで私の心はエリンギに捕らわれてしまった。

エリンギのアヒージョ

「なにしてもおいしい」というパワーワードはメンバーの心もガッチリと掴んだようで、エリンギは食材として採用されることになった。

料理スキルがハチャメチャに高い先輩(最年長)がその能力をいかんなく発揮した結果、エリンギはアヒージョになった。

食材として支給されたオリーブオイルを贅沢に使ったこのアヒージョは、ハチャメチャにおいしかった。

エリンギのアヒージョは生まれて初めて食べたけど、マジで美味い。さすが「なにしてもおいしい」食材だけある。

アヒージョ・アゲイン

持ってきた野菜はまだまだあるので、再びアヒージョをやることになった。

エリンギは数本しか残っていなかったがとりあえずぶち込んでおいたので、またしてもエリンギはアヒージョになった。

食材として支給されたオリーブオイルを贅沢に使ったこのアヒージョは、ハチャメチャにおいしかった。

エリンギが入っていた数は少ないものの、見た目も味も確固たる存在感があるのはさすが「なにしてもおいしい」食材である。

無限アヒージョ

エリンギは全てアヒージョで使い果たしてしまった。

しかもオリーブオイルも全てアヒージョで使い果たしてしまった。

先輩の作るアヒージョがあまりにも美味しかったので、スタッフの人にダメ元で「オリーブオイルもらえますか…?」って聞いたら、なんと貰えた。

これで無限にアヒージョが作れる…!

また2回作った。

どのアヒージョも美味しかったけど、やっぱり食べごたえがあったのは間違いなくエリンギのアヒージョだった。

なにしてもおいしい。まさにあのエリンギは最強の食材だった。

グランピングは最高だった

こんな感じで、私は人生初のグランピングを楽しんだ。

このnoteはエリンギの話がメインなので、楽しかったポイントは箇条書きでご紹介する。

・みんなで食材を調理して食べるのが楽しい

・マシュマロを買って焼いて食べるのが楽しい

・徒歩圏内にイルミネーションがあるので楽しい

・近くの温泉に無料で入れるので楽しい

・コテージの内装もオシャレで夜寝るのが楽しい

・朝ごはんをホットサンドメーカーで作るのが楽しい

今はコロナ禍のせいでなかなかお出かけができない世の中だけど、私がグランピングに行った頃よりもグランピングができる施設は増えているような気がする。

また仲のいいメンバーでグランピングに行きたい。

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