もうだめ脱却記 残業代請求編① 残業代を取り返すために弁護士と契約した
私がかつて働いていた会社は、「残業代が出ない」会社でした。
募集時の求人票には「残業代支給」と書いてありましたが、実態として残業した記録が付かず、その分の賃金も支払われない状態でした。
その会社を辞めて転職することに成功した私は、過去の私が頑張った対価は絶対に取り返さねば、と決意しました。
このnoteでは、残業代を払ってくれない会社を退職した私が、弁護士事務所を訪れて無料相談を受けた時のエピソードをご紹介します。
残業代をどうやって請求するか
残業代を請求するのは初めてだったので、私はまずどうやったら残業代を請求できるのかを調べました。
調べたところ、残業代の請求には3つの選択肢があることがわかりました。
①労働基準監督署に依頼する
②弁護士に依頼する
③自分で交渉する
私が選んだのは、弁護士に依頼する選択肢でした。
労働基準監督署は、そもそも親身に相談に乗ってくれるかどうかが不安でした。さらに、企業に残業代を支払うよう是正勧告をしてはくれますが強制力がないので、依頼しに行っても結局時間のムダになる予感がしました。
弁護士であれば、お金さえ払えば相談に乗ってくれるし、もし揉めることがあれば裁判に持ち込んで、法律の力で残業代を回収することも可能だと思ったのです。
弁護士事務所を探す
私は残業代請求を依頼する弁護士事務所を探すことにしました。探した結果、会社からなるべく近くて、規模の大きな法律事務所を選びました。
理由は、会社から近ければ仕事帰りに直接会って打ち合わせできるし、規模が大きい方が複数の弁護士の集合知が活かせるのではないかと思ったからです。
その法律事務所はホームページを開設していて、その中に法律相談の申し込みフォームがありました。
「残業代請求については何回でも相談無料」とのことだったので、とりあえず申し込みをすることにしました。
弁護士事務所へやってきた
申し込み後、日時が指定されたので、私は弁護士事務所へやってきました。
事務員っぽい人に案内され、小会議室みたいな部屋でしばらく待っていると、弁護士がやってきてルイ・ヴィトンの名刺入れから名刺を渡してくれました。
私は弁護士の人と会うのが初めてだったので、弁護士の人は本当に弁護士バッヂをつけているんだなと呑気なことを考えていました。
挨拶を終えた後はさっそく法律相談の時間になりました。
相談したい内容は、事前にホームページの申し込みフォームに記入していたので、その内容の確認から始まりました。
弁護士「○○(私の名字)様は、プログラマーであらせられると…」
私「はい、プログラマーとして4年ほど働いていました」
"あらせられる"という言葉を人の口から聞いたのはこの時が初めてでした。
弁護士は、分かりやすく話をしてくれる頭の良い方でしたが、ごく稀に書き言葉のような難しい話し方もする方でした。
法律相談をした結果、弁護士からの見解は下記のような感じでした。
・話を聞く限り、残業代を回収できる可能性は高い
・請求の根拠になる有力な証拠も揃っている
・この内容なら、着手金無料で引き受ける
弁護士は「依頼があればすぐ着手しますが、他の弁護士事務所を探す選択肢もございます」と極めて中立的な意見を言ってくれたので、一旦持ち帰って検討することにしました。
弁護士に残業代請求を依頼した
検討した結果、結局この弁護士に依頼することにしました。
再び法律事務所を訪れた私は、再び弁護士と会って契約の締結を行いました。
契約書を読んでサインした上で、事務手数料の支払が必要とのことだったのでクレジットカードで支払を行いました。
こうして弁護士の力を得た私は、前職の会社との長い戦いに身を投じたのでした…。