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「新学期」

「クラス替えを行います」
そう聞いて不安に思うだろうか。それとも嬉しいか。

そのまま上がるのであれば前のクラスによって評価が変わるだろうが、一番は新しい人間関係を築くのが得意(好き)か否かだろう。

私の学校には、12年以上も交流がある人達がいる。
それよりも、今年初めて交流を持つ人達の方が何倍も多い。

「幼馴染が多い環境で、新しい人間関係は築かなくてもよいだろう。」
と思うかもしれない。
だが私は環境が変わると人間関係がリセットされるタイプで。
新学期になるたびに人間関係を上手く築けるのか不安になっても、
結局初めて関わる人達を主に最適な環境を作っている。

それであっても気まずいと思う人がいればいるほど環境を作るまでの時間も比例して増えていく。
環境を作るまでは
常に心細いし、辛いし、怖い。
道のりは息苦しいし、足取りが重い。

だからこそ、新学期は常に不安な気持ちでいっぱいになる。
「クラス替え」こそが私の運命を左右するのではと思うぐらいに。

そんなことはない。そうわかってはいるのだけれども。。
気にしてしまうのが私なのだ。

学校の前に行く。皆の騒ぎ声が聞こえてくる。
久しぶりに会う級友と今までどう話していたかすらわからなくなるほど、
頭が真っ白になる。

皆が向ける視線の先へ。
そこには1枚の紙がある。

恐る恐る目を遣ると、、、あった。
私の名前だ。

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今まで仲が良い人達とは離れ離れとなり、気まずいと思う人も一定数いる組。

しばらく苦労するだろうが
担任も相まってバランスが上手くとれているクラスだと感じた。

きっと上手くいく。そう信じて、新学期を迎えられる。
であれば、幾度の困難も乗り越えられるだろう。




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