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働き方改革の気になるニュース

キャリアファイナンス研究所の佐藤彰です。

働き方改革に関して今週気になるニュースがあったので、取り上げてみたいと思います。

選択的週休3日制の導入を発表したパナソニック

パナソニックが、希望すれば週に3日休める「選択的週休3日制」の導入を目指すことを発表しました。

導入の目的は、多様な働き方の実現ということです。

最近、仕事の報酬はお給料だけではないなと感じることが多いです。具体的には、休暇を報酬として捉える傾向に拍車がかかっている気がします。このニュースから、その点について改めて考えさせられる気がします。

特に若い人は会社をお給料だけで選ぶ傾向が薄くなっているという話をよく聞きます。実際に、僕が10年近く前に就職活動をしていたときも、お給料が高くても仕事がきつい仕事は一般的にみんな避ける傾向にありました。

転職サイトでも、仕事○○、年収□□□万という求人がたくさんありますが、それだけで仕事を決める人はあまりいないように思います。

「24時間働けますか?」というCMがあったくらいで、昔は「仕事が人生そのもの」というのが一般的な仕事観だったように思います。ただ、今は「仕事が全てではない」という仕事観の人も増えています。そこに配慮した人事制度として注目のニュースだと考えました。

新人の配属先を希望通りにする住友生命

住友生命が、最初の数年間は原則として本人の希望した地域の拠点に配属すると発表しました。

業務内容も本人の意向に沿うようにするということで、4月入社予定の約60人から適用されます。

目的はこちらも職員の柔軟な働き方を認めるということです。

全国転勤のある会社に勤務しながら、転勤が嫌だと思う社員は多くいるのが実情です。僕も金融出身ですが、まさにそうです。

これは、NTTグループの転勤や単身赴任の廃止に続く流れの動きだと感じました。

仕事内容、仕事をする場所を選べるというのは当たり前かもしれませんが、今までは企業の力が大きく、社員は会社の言うことを聞くというのが実際のあり方でした。

しかし、こういったニュースが出てくるということは、それに変化が起きていること、つまり、会社と社員とのパワーバランスが変化していることを感じられるのではないでしょうか。

また、会社は社員の自己実現にも配慮した経営が求められている時代に入ったとも考えると思います。

これからの時代に必要な職業観とお金観について考えるヒントになる方や本について紹介しています。いろんなタイプの方を取材しているので、よかったらフォローお願いします。