20240329 朝
朝の時間が好きだ。
もちろん、夜の孤独な時間も好きだが、朝の時間には遠く及ばない。遡れば、これは学生時代からの癖なのかもしれない。当時は夜間の大学に通っていたので朝と昼は様々な仕事をしていた。どれだけ夜が遅くなってもなぜか早起きして喫茶店に寄るのがルーティンだった。
席に座ると、マルボロに火をつけ、分厚い小説を片手に、熱いブラック珈琲を流し込む。お金や時間の浪費なのは承知していたが、その時間がどうしても必要だった。だからと言って、その時間に意味などないし、今思えばやめられない悪い癖だったのかもしれない。
あれから時は流れ、当時思い描いていた生活とはかけ離れた毎日を過ごしている。何が正しいのか、何が間違っているのか未だによく分からない。それでも自分という存在は何も変わらないのだと思う。今までもこれからも。
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