2020-08-25 母を看取った後の日本滞在日記
「あの人のようには絶対になりたくない」と思っている相手の性質や傾向は、実は自分の中にも確実にある。だからこそ「ああはなりたくない」と思うのだろう。そして「絶対になりたくない」という思いが強ければ強いほど、実は、自分もその人とまったく同じ考え方や言動をしているという事実が見えなくなる。
「絶対になりたくない」と拒絶され排除された自分の一部は影となり、その人の人生を支配する。そうして内的に分裂した人は、無自覚なまま自分の影に支配されて、自分にも他人にも支配的・暴力的な生き方を繰り返し、自分も他者も痛めつけつづけていく。共依存や虐待が連鎖するのもそういうことだ。
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