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satiko
2019年9月5日 20:58
半月の削れる音が無い夜に代わりに母の手がリンゴ剥くあらゆる日が切々と積もる歳月の塵のひとつに気遠くなりにけり人生の痛みに慣れてしんと下向く 私の居る場所誰か見ているすれ違う雑踏の香水に首惹かれている ああ、あの香はどこかの誰かの指先から放って。放って。チークブラシ朱く染まるピアス開けているあの人の讃美歌が一等美しい元旦の登山で助けたあの人は神様だったろうか分かりもしないが